感動。都会じゃ専用席に座る人いっぱいいるのに北海道札幌は、電車が満員なのに誰も座っていない。そうか。これが普通なんだよね。 pic.twitter.com/UhdxxRHk6Y
— ロボットのぞみ(札幌ライブ8/15) (@ROBOT_NOZOMI) 2014, 8月 10
都会というか、他のところは「優先席」なので別にハンデキャップを持ってなくても座って問題ない。ハンデキャップを持った人が来たら譲ればいいだけ。札幌の地下鉄は「専用席」なので、この名称だとハンデキャップを持った人専用の席ということになるので、ハンデキャップ持ってない人は座れない。
— 伯爵北条久奈 (@Hisana_) 2014, 8月 11
ふむ…別にこれに感動はないというか、そもそも札幌は都会ではないのか?
電車生活とは縁のない田舎で育ったので、高校卒業後、東京での電車生活は最初、大いに戸惑った。
数分毎に電車がばんばん到着する状況は、一時間にバスが一本だけという私がそれまで生活していた環境とは正反対で便利ではあるが、満員電車の洗礼を受けてからその便利さもすっかり霞んだ。
私が最も不思議だったのは、なんで都会の人たちはあんなにクールな顔で吊り革も持たずに揺れる電車の中で立ってられるのか!ということ。
しかも、何食わぬ顔で本まで読んでいる人が少なくない。
運悪くつかまるものが何もないスペースに追いやれた日には、私は必死で倒れないように全神経を立つことに集中させなければならなかった。これは私のバランス感覚が悪いだけなのか、電車に乗り慣れた都会人に自然と備わっている機能なのか謎…。
だから、満員電車で皆が我先に空いてる座席に座りたがる気持ちは分かる。それでも、なんとなく優先席に陣取るというのは居心地の悪いもので、年配者など座るべき人に譲るために立ったり声を掛けたり、というやりとりも億劫で二の足を踏ませ、優先席が空いていても私はなるべく立っていた。
(でも、これは優先席に限らず、普通の席でも目の前によぼよぼの老人がきたりすればどうせ同じ気まずさを味わうのだけど)
けど、ツイート画像のように満員なのに誰も座っていない座席が存在している、というのはなんとも間が抜けているというか、馬鹿馬鹿しい気もする。
空いていても優先席に座ることに値する人間かどうかを周囲の人間がジャッジして、相応しくなければバッシングされるような空気。
なのに、強面の男が図々しくどかっと座れば、皆が目を逸らし見て見ぬふりをする。
身動きも取れないような空間で相互に監視しあって、見知らぬ物同士なのにヒエラルキーが瞬時に形成されるあの居心地の悪さ。
そもそも、飽和状態の満員電車と優先席という組み合わせが、すでに共存不可能だとしか私は思えないのだが、技術が発達した現代でもこういう単純な問題を解決する術というのはないものなんだろうか。
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