田舎で底辺暮らし

貧乏喪女がネットの気になる話題など、雑多にあれこれ書いてます。

 

24時間テレビのドラマ「はなちゃんのみそ汁」がドン引きの内容だった

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乳がんを切っ掛けに自然食に傾倒し、娘が手料理を叩きこまれ、残された父子のその後の生活という内容。

治療法については、本人の意志が尊重されるべきだと思うので、そこには特に意見はない。

途中から見たのだけど、まだ小学生の子どもが完全に父親の妻代わりになっていて、そこにドン引きした。

父親は子供の前で飲んだくれて、どうみてもネグレクト状態だ。
そのまま父親は倒れて、子どもが友人を頼って病院に連絡。

父親は心を入れ替えたらしいが、どうなるかと思えば、娘が父親より早く起きて、わざわざ削り節を削っている…料理の腕はプロ並み。
父親は料理を手伝うでもなく、のんきに玄米を食っている。

アホか!

わざわざ手間ひまかけた手料理をあんな小さな子どもにさせて、美談仕立てにするのって私には理解できない。

残されたのがキャリアウーマンの母親と男児でも、子どもが親より早く起きて母親に完璧な手料理を用意していただろうか?
まず、そんなドラマ作られないだろう。
すぐさま母親バッシングになるのが目に見えている。

現実の母子家庭は大抵が母親がきりきり舞いで家事・育児・仕事をこなし、賃金格差で女性ゆえに低賃金で生活している。
(私は甲子園のマネージャーについても「個人が好きでやっていることだから」、とまるで中立の立場気取りで、こういう地続きなジェンダー問題に目を向けない無頓着な意見を見ると本当にイラッとした)

私がこのドラマでわかったのは、日常生活の家事が出来ない父親が子どもと取り残されると、子育てできずに窮地に陥るということだ。

子どもは父親の世話をする妻代わりのためにいるのではない。
しかもこれ、24時間テレビってチャリティー番組なんでしょ!?

原作はどうなってるが知らないが、そこはきちんと外部のサポートを受けるなり、どこかに相談するなり、そういう描写がないと。
子どものやる「お手伝い」の範囲を超えた家事の負担は、虐待だ。
そういうものをちゃんと発信してこそ、チャリティー番組のドラマとして意味があるんじゃないの。
私はいい加減、そういうドラマが見たいんだけど。


ガンという病気をドラマで扱うのは自由だが、自然食礼賛で小さな子どもに過度な家事をさせる話のどこに感動するのかわからないまま、尾野真千子がひまわり畑で微笑んで終わった。
ホラーだ。

なんというか、ドラマとしても「玄米」「玄米」で、つまらん作りだったと思う。

ドラマ終了後の芸能人たちのやたらしんみりした顔つきにも、イラッとしてしまった。

あ、芦田愛菜ちゃんの泣き演技は、さすがの貫禄でした。


余談。
乳がんといえば、『人が見たら蛙に化(な)れ』という村田喜代子の小説がある。
登場人物の一人が乳がんになるのだが、とてもよく書かれているので、興味がある人は読んで欲しい。
小説としても非常に面白い。

人が見たら蛙に化れ

人が見たら蛙に化れ