田舎で底辺暮らし

貧乏喪女がネットの気になる話題など、雑多にあれこれ書いてます。

 

学祭の集団的なノリについて思う

筑波大学の「芸バー」の顛末について紹介してある記事を読んだ。

教科書的すぎる気もするが、よくまとまってると思う。

例の「芸バー」炎上については、実際サイトをちらっと見ただけで、まだこういうのやってるのかぁ、っていう呆れた気持ちというか、こういう差別ネタってテレビでもありふれてるから、正直またか、っていう感覚でもあった。

まぁ、学祭ってそういうものかもね。
体育祭の組体操とかもそうだけど、古臭いマッチョで古典的なものがいつまでも伝統として温存されるっていうか。
危険な部分、ダメな部分が見えてるはずなのに、とにかく伝統行事だからっていう「ノリ」が大切で、誰も止めようとしない。
学校ってそういう内輪的な環境を物凄く作りやすいじゃん。

しかも、一年生の男子が恒例としてゲイ役をやらされるって書いてあって、これゲイの当事者いたら地獄だろうな、と思った。

悪ノリなのか知らないけど、サイトまで作って公表してたんなら、遅かれ早かれそりゃ炎上するわな。
学内の人たちは、これ目ぇつけられるかもしれない、って思ったりしなかったのかしら…。
客観的に見てると、もうそれアウトじゃんっていうラインを超えちゃってるんだけど、学祭のノリならOKだと思ったのかな。

ネット上で批難されたことに企画した学生たちが企画を邪魔すんな、潰されたと怒ってるらしいことも知った。
逆ギレってやつか。

で、気づいたらいきなり企画は中止になってた。

2014年筑波大学学園祭雙峰祭企画である芸バーは中止としました。
雙峰祭の前夜祭、1日目2日目ともに雙峰祭企画として参加・営業をすることはありません。
芸バー

(どうでもいんだけど、気になるのは、なんでFC2のアダルトサイト枠で作ったんだろ。FC2はアダルトだとサイトURLが~.x.fc2.comになるから、ちょっと謎だった。営業内容がアダルト行為って認識だったのかな)


サイトの中止の経緯報告もなにもない投げやり感をみても、差別にギャーギャーうるさい奴らに邪魔されたから渋々やめなきゃならなかった、みたいなそういう不貞腐れた意識がなんとなく感じられる。
大多数のマジョリティにとっては、セクシュアリティの差別問題なんて無関係だしどうでもよくて、ゲイネタの嘲笑混じりの「ノリ」をイベントで楽しむ事の方がずっと大事で優先すべきことだったんだろう。

結果的に中止になったのは良かったと思うんだけど、学祭で羽目外してゲイネタで楽しみたかった人たちはきっと楽しみを邪魔されたって、逆恨みしてんだろうな、って思ったりする。
記事中にもあるけど、学内の小さなLGBTサークルを攻撃の標的にしようとしたみたいだし。
企画を批判した人たちというか、あの程度のことを差別差別ってうるさい世間って鬱陶しい、って感じで差別心を強めた人間も中にはいる気がしてしまう。

実際は度が過ぎてたって反省してる人もいるかもしれないけど、ネットでいろんなことを収集出来る社会で、しかも芸術っていう何かを表現することを学ぶ20歳前後の学生たちが、ああいう差別的ノリを20年も許容しつづけてきたことって、なんのための学校なのかな、って疑問を感じる。
ゲイを嘲笑する側として何の疑問もなく生きてきた人たちの人権意識が、これを機にガラッと変わるような期待というか希望は私はあまり持てないっていうか、表面的にでも企画がされなくなっただけましなのかな、と。
非ヘテロとしては、期待値上げすぎてもがっかりすることだらけだし、そう思わんとなんかやってられんわな…。

そういえば、以前、某美術大学の学祭の手伝いを頼まれて学祭に参加したことがあるのだが(私は大学進学してないから行ったことない)、校内を物珍しく見て回っていたら広場に即席のプレハブみたいな奇妙な小屋がぽつんと建ってて、あれなんだろう?と思ったら、一緒に行った友人にオカマバーだよ、って教えられた。
友人は以前も学祭に来たことがあるらしく、たまたま興味本位で中に入ってみたら、オネエに扮している男性からセクハラにあって最悪だったと言っていた。
何されるかわからなくて危ないから絶対入らないほうがいい、と忠告された。
もう何年も前の話だけど、あれ今もやってんのかな…。

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