子供の性犯罪被害について夫婦間で大きな認識の溝があって、話さえできなくてどうしようもないという話題をみかけた。
え、ここまでひどいの?って、なんとも言えない気持ちになった。
Twitterからの引用が続きますが、あしからず。
子どもらが性被害や虐待に会わないようどうするべきか、家族で知見を共有したいのだが…正直、旦那とは難しさを感じている。以前「気を付けようねの言葉掛けで充分だろ」で場外乱闘。NHKの性被害の特集で、「この人の体験談、誇張してるんじゃないの」で、うん駄目だね!戦争しかないね!で確信した
— (仮)桃源のひげ (@charming_hige) 2014, 12月 3
それは、本当の話か、都市伝説じゃないのか、ネットの話を鵜呑みにするのか、そこばかり言及するんだわ。はぁ?子どもの安全には気を付けようという主張に重みを付ける為に話したけど、本当かウソかって、重要な事か?お前はなんでそこに引っかかるんだと。
— (仮)桃源のひげ (@charming_hige) 2014, 12月 3
ご丁寧に2chの過去ログ引っ張り出して、これ似たような話あったよデマだったよ、ソースはこれ、とかスマホ画面突きつけられたけど、ネットを鵜呑みするのは馬鹿って言ったのはお前な。
終いには「日本はダメだと言いたいんだね」とか、音を立てて膝からry
— (仮)桃源のひげ (@charming_hige) December 3, 2014
↓まったく同様のことを夫との間で経験した。
子どもが小さい時ショッピングセンターで買い物中、夫のほうを見たらいるはずの子どもがいなかったのでどうしたのか聞いたら少し離れたところにあるトイレに一人で行かせたと言う。
「子どもを一人で公共のトイレに行かせるのは危険だ」と言ったら(続
— mel (@meleleite) 2014, 12月 4
→夫はどうしてだと言うので、「痴漢や変質者に狙われることがある」と言ったら、「そんな可能性まで考えるなんて神経質すぎる」と言われた。
いつもならすぐ口をつぐむ私だけど、ここで黙ってしまったらこれからも子どもの安全が守れないと思い「事件として報道されるのはごくごく一部で、(続
— mel (@meleleite) December 4, 2014
→実際にはそういう目に遭ってる子どもはいっぱいいる」と言ったら、「それは考えすぎの妄想だろう、お前の考え方が異常だ」と。
「実際に私も被害に遭ったことがある」と言ったら「やっぱりか。自分がたまたま被害に遭ったからと言って、どうして他にもいっぱいあると言い切れるのか。(続
— mel (@meleleite) December 4, 2014
→お前が被害に遭ったのは俺のせいじゃないだろう。個人的な被害を一般化するな」とキレられた
私は深く絶望したけれど、夫は私の被害の話をなぜ「俺のせいじゃない」とキレたのか。
私はそんなことは一言も言ってないし思ってもいない
夫の脳内では私が性犯罪への心配や恐怖を語ることがなぜか(続
— mel (@meleleite) 2014, 12月 4
→自分を責められているというふうに結びついたらしい。
ツイッターでもいつも性犯罪被害のことを書くとなぜか「怒り」をぶつけてくる男性たちがいる。
「そんなに痴漢が多いわけがない」「自分はそんなことしないのに不愉快だ」「そうやって冤罪を作り出す」
どうやっても埋められない溝がある。
— mel (@meleleite) 2014, 12月 4
思い出したけど、地方に住んでた従姉妹が病院に勤めていて
「乱暴された小学生が診察に来る事がままある」
っで言ってて、その時は私も学生でよく分かってないから「えーそんな」って思っていたけど。20年くらい前の話。
— 山百合 (@1120Tom) 2014, 12月 4
「お母さんがもう何されたか半狂乱になって娘に聞いてて、でも子供だからよく分からなくて、お母さんが泣いてるの見てその子も泣いちゃって。可哀想だったよ」
って言ってたの思い出した。
従姉妹の話では、1人じゃなかったよ。
こういう事を「いたずら」なんて言葉で済ませられないでしょ。
— 山百合 (@1120Tom) December 4, 2014
だが決め台詞が
「でもさー、そんな事気にしてたら何もできないよね」
これ、割と何でも使う、夫が経験したとない事について。
神戸の震災を経験した私地震になったら落ちて来るよ!と言っていた、夫が置いた食器棚の上の缶ビール、今回の揺れで落ちて破裂。そういう事もある。
— 山百合 (@1120Tom) December 4, 2014
いまRTしたツイートは 俺の中では全部繋がってる話なんだよな… 女性がじぶんの身体のことに関して主体性を持つのを許せない人がいる話と 自分の娘にも痴漢被害が及ぶかもと妻から言われて 勝手に責められてる気になって怒る夫の話
— どうも ついった (@domotwitta) 2014, 12月 4
んー、ここまで性犯罪に対して認識にズレがあると、共同で子育てするのって、物凄い難しそうに思うんだけど、時間を巻き戻せるわけでもないし、この父親たちの認識が今後改まるとも思えないし、どうするんだろ…。
結婚するつもりなら、付き合ってる間に相手が性に対して、どういう認識でいるのかは確認しておかないと、子供できてからここまで相手と大きなズレが発覚したら、ちょっと取り返しつかないよなぁ。
制服着るような思春期頃になれば女子なんて物凄い痴漢に合う確率はあがるし、そういう被害にあった場合にこういう親に被害を報告できる?
こんな認識じゃ、もし子供が被害にあったら「お前に隙があったからそんな目にあったんだ!」って、この夫たちが怒りだすのは容易に想像できるし、そこが一番心配だ…。
実際、高校生のときに私は痴漢の被害にあったけれど、家父長意識が強くてミソジニー発言の多い父親に被害にあったことなんてとても言えなかったから、泣き寝入りするしかなかった。
他にも、実際に子供の頃、トイレで男に妙なことをされて、性犯罪だと認識できていなかったけれど、なんだか親には言ってはいけないことなのだ、と後ろめたい気持ちで被害を黙っていた、という体験談もみかけた。
表に出る性犯罪の事件の背後には、多くの泣き寝入りや表面化しない被害者がいるのは、もうちょっと共通認識されているのかと思ってたけど、全然そんなことないのな…。
性教育でしっかり避妊について教えることさえ寝た子を起こすな、なんて言ってるような日本じゃ、性犯罪について男女で共通の危機意識を持つのって、気が遠くなるほど先のことになるのかしら。
少なくとも、母親である一連のツイート主さんたちは、児童の性犯罪に対して問題意識をはっきり持っているので、その点ではまだ救いがあるのかな…。
しかし、本当に公共のトイレって変質者がかなり多いよ。
先月、こんな記事を書いたばかり。
女体持ちとして生活してると、びっくりするくらい日常生活に性犯罪が潜んでるなぁ、って感じる。
図書館とか、本屋とか、道聞くふりして近づいてこようとしたり。
性犯罪について、性欲の本能がどうとか言う人もいるけど、加害者ってかなり狡猾に弱い存在を狙っていて、抵抗する力もなく、性犯罪の被害を認識できないような子供は格好の餌食だ。
自分の子供のことなのに、その事実から目をそらし続けてどうするんだろう、って思うよね。
子育て雑誌のアカウントが、子供が犯罪に巻き込まれる危険な場所についてツイートしてるので、参考にどうぞ。
「入りやすく、見えにくい場所」は、注意が必要だとか。
犯罪社会学の小宮信夫先生の公開授業取材。子どもが犯罪に巻き込まれやすい場所を4年生の子たちとフィールドワーク。連れ去り事件のほとんどが、無理矢理連れ去られているのではなく、子どもがだまされて、ときには喜んで犯人についていくケースだそうです。続く。
— 小学館 エデュー 編集部 (@shogakukan_edu) 2014, 12月 5
続き。実際、公園をフィールドワークして「ここはあぶない」「あそこも死角だら行かない方がいい」とチェックしていた子どもたちも、「生まれたばかりの双子のネコがいるよ」と小宮先生が公園にある倉庫の裏を指差すと、子どもたち全員が「みたい、みたい」と倉庫の裏に行ってしまいました。続く
— 小学館 エデュー 編集部 (@shogakukan_edu) 2014, 12月 5
続く。「入りやすく、見えにくい場所」で子どもたちは犯罪に巻き込まれるケースが多いそうです。公園の倉庫の裏も、まさにそういう場所だったのです。だから、子どもたちには「入りやすく、見えにくい場所」には近づかないように教えておくといいと思います。続く。
— 小学館 エデュー 編集部 (@shogakukan_edu) December 5, 2014
続く。買い物や散歩のときに、子どもに教えてあげるといいのではないでしょうか。
— 小学館 エデュー 編集部 (@shogakukan_edu) December 5, 2014
それと、前回のママたちの聞き取りでわかったことは、スーパーやデパートなどのトイレも危険。「入りやすく、見えにくい場所」です。ここで事件のならないまでのイタズラされるケースがじつは多発しています。いくらいつも行くスーパーでも絶対に子どもをトイレにひとりで行かせてはダメ。
— 小学館 エデュー 編集部 (@shogakukan_edu) 2014, 12月 5
おなじみのスーパーのトイレでも子どもをひとりで行かせてはダメというツイート、たくさんリツイートしていただきました。ママがついて行けない男子トイレの場合は、トイレの外から子どもの名を呼んで「ママここで待っているからね」と言うといいとか。親が近くにいることをアピールするのが大事。
— 小学館 エデュー 編集部 (@shogakukan_edu) 2014, 12月 6
「そんなに神経質に気にしてたら、何もできないよね」って、結局今まで被害者の立場にたつこともなく過ごしてきた、ラッキーな人の呑気なセリフだなぁ、って思う。
特に性犯罪に関しては被害者の落ち度がこれでもかとほじくり返されるし、被害にあえば心身ともに大きなダメージを負うわけで、庇護すべき存在の子供に対しては気をつけすぎるくらいで問題無いんじゃないかな。
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