田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

厚労省の年金漫画が色々ひどかった

Twitterであまりの内容にドン引きされ、ちょっと話題になっていたこの漫画。
公的年金についての説明漫画らしいが、言ってることもオチもひどくてびっくりした。

若者は今の年金制度だと、損じゃん!って話を解説してるのだが…まぁ、読んでみて欲しい。

今の若い世代が豊かに暮していけることを考えると 受け取る年金に差があったとしても それだけで若者は損しているとは言えない
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はぁ!?

昔の人が苦労したから、今の若者は年金で損するくらい黙ってろってこと?
しかも、この漫画に出てくる聞き手役が、普通に子供を大学進学させられるくらい経済的余裕があるっていうのが、本当クソすぎると思った。

今の若い人は、大学卒業したって奨学金のローンで苦労してる人も多いだろうし、最近は子どもの貧困が問題になってるのに、なんなんだこの経済的な問題もなくスルッと大学進学までできるっていうモデルケースは!

そして、意味不明な展開に。

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いや、マジでなんなのこれ…。
現状の少子化は大問題なのに、「そんなに悲観しなくてOKだよ☆」って、アホか!
しかも、姉は地方公務員っていう勝ち組。
そんな姉が呑気に「結婚して子供たくさん産めばいいんだよ~」って、ちょっと女を馬鹿にすんのもいい加減にしてくれよ…。
そして、ここでも肝心の「お金」の問題についてはスルー。
労働環境の悪化とか、女に家事も育児も労働も押し付けてる保守的価値観とか、そういう少子化の要因にも目を向けてない。


そして、オチはこれである。

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ていうか、結局この漫画は何を言いたいんだ…?

若者はごちゃごちゃ言わずに黙ってろ。
女は子育てしにくい現状のまま、さっさと婚活でもして子供産めってこと?

なんつーか、庶民の切実な生活問題に対するお偉いさん方のゆるふわな問題の捉え方というか、あー全然庶民のこととかどうでもいいんだな、この程度で欺けると思ってるんだな、っていうのが垣間見えて、国に期待できない、って危機感を募らせるって意味では良かったかもしれない。うん…。

老後に破産する人、しない人 (中経出版)

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日本の年金 (岩波新書)

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