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田舎で底辺暮らし

貧乏喪女がネットの気になる話題など、雑多にあれこれ書いてます。

 

モンゴルの少女鷹匠に密着したNHKの番組を見た

NHKの「地球イチバン」で、鷹匠になったモンゴルの少女に密着した「地球最古のイーグルハンター」を見てみた。
以前、ネットでも話題になったので、知っている人も多いと思う。

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Asher Svidensky Photography

この少女に密着していた。

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翼を広げると2m以上!世界最強の猛きん類「イヌワシ」を自在に操るイーグルハンターの世界。
モンゴルの大平原、マイナス40度の極寒の地。
広漠としたアルタイ山脈で遊牧生活を送ってきた鷹(たか)匠の民に、4千年の歴史で初めて女性が名乗りをあげた。
13歳の女の子のデビュー戦に密着。
果たして彼女は狩りを成功させ、一人前になれるのか!?
ハイスピードカメラや鳥の視点など、多角的な映像美で迫る「人と鷹と命の物語」。
地球イチバン - NHK


モンゴルの大平原にぽつりと存在する遊牧で生活する一家が少女・アイちゃんの家だった。
祖父も父親も鷹匠。
現金収入はヤギなどの家畜の毛皮のみで、水道設備もないので遠くの井戸まで水を汲みにいかなければいけない厳しい生活。
氷点下40℃にもなるこの場所では、毛皮は現金収入の糧というだけでなく、身にまとう生活必需品のようなものらしい。

ウサギやキツネを狩るためにつかうワシはイヌワシで、日本の鷹匠がつかうワシよりかなり大きく、6キロもの体重がある。
ヒナの頃から育てて、餌の量や質で狩猟本能をコントロールするのだとか。

アイちゃんは平日は一山越えた場所にある学校の寮で生活し、週末になると家に戻って父親と一緒に狩りに出かけて鷹匠としての手解きをうける。
インタビューで「女性鷹匠はいま私だけだけど、男の人がやってるから、女の人もできると思う」と答えていた。

アイちゃんはまだイヌワシを飼って1年、狩りを成功させたことはなく、その成功の瞬間を見どころにしていたわけだが、極寒の中で待ちぶせし、広大な平原にちょろっと現れる獲物を瞬時に見つけて、タイミングよくワシを放たないと失敗になるので、かなり難しそうだった。
アイちゃんは軽度の凍傷になったりしつつも、なんとかキツネの狩りに成功。
放ったイヌワシが滑空し、獲物を捕らえる映像はなかなか迫力があった。

初めての狩りの成功に、家族はみんな嬉しそうで、家の中では飴を撒いてお祝い。
祖父は動物の命は自然の恵みであると、その尊さをアイちゃんに説いていた。

キツネは持ち帰り、家の中で毛皮を剥いで、肉はイヌワシのエサになる。
獲物は相棒のワシと平等にわけるのだとか。

そこまでは、ドキュメンタリータッチで結構見応えがあったのだが、現地リポーターに行っていた女性芸能人(若い女優さん)が、キツネの解体作業から露骨に目を背けて、なぜか泣いていたのが興ざめであった…。

そりゃ、自分は高機能なダウンジャケット着てるし、毛皮は贅沢品でしかない価値観の中での生活だけど、遊牧生活の彼らにとっては貴重な現金収入の糧だし、冬を凌ぐ衣服としても必要だし、肉はワシのエサになるわけだ。
そういう生活をしている人たちの前で、解体作業を見て顔を手で覆って泣いちゃうって、ちょっとそれはナイーブすぎないか?

それまで嬉しそうにしていたアイちゃん一家も、なんか気まずそうな微妙な表情になちゃってたし。

最後、お別れのときはアイちゃん一家はキツネの毛皮を女性にプレゼントしてたけど、「気持ちだけ受け取っておきます」って断ってた。
さっきの目を背けてた感じ悪い態度を見ちゃったから、気持ちだけっていうか、ぶっちゃけ毛皮もらっても困るんだろうな、っていうのが読み取れちゃって、これはリポーター人選ミスだろ、って思った。

色んな価値観があるとか、そういう感じでまとめてたけど、ああいう演出なのかな…。

この番組、世界の珍しい風景とか文化が見られるので面白いんだけど、日本から芸能人とかがリポーターとして出向くのが正直ちょっと邪魔くさいように思っていて、今回はそれが顕著に現れていた気がする。


と、まぁ色々あった番組のオチだが、アイちゃんの将来の夢は医者なのであったw
牧畜での生活は色々と厳しいようで、医者になって妹や弟を支えたいのだとか。
鷹匠はその傍らで続けると思う、と答えていた。

アイちゃんの通う学校で他の生徒達も、遊牧生活はダサいとか冷害で一気に家畜をなくすから大変とか言っていたので、自ら望んで遊牧民になる子はあまりいないようだ。

イヌワシの狩場になるのは水道もない街から離れた大自然の中だし、そういう厳しい生活とセットになってると思うと、鷹匠の後継者も先細りになりそうだなぁ、としんみり思った。

鷹匠の技とこころ ─ 鷹狩文化と諏訪流放鷹術

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天皇の鷹匠

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