図書館でたまたま見かけたので、手にとってみました。
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/05/31
- メディア: Kindle版
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そもそも、ちきりん氏は名前は知ってるけどブログは読んだことないし、なんとなく賢そうなことをわかりやすくブログに綴っている人気ブロガーなのだろう、というイメージ。
よく知らないけど名前は見かけるし、いい機会だから読んでみよう、と思ったのです。
内容はこんな感じ。
第1章 お金から見える世界
第2章 異国で働く人々
第3章 人生観が変わる場所
第4章 共産主義国への旅
第5章 ビーチリゾートの旅
第6章 世界の美術館
第7章 古代遺跡の旅
第8章 恵まれすぎの南欧諸国
第9章 変貌するアジア
第10章 豊かであるという実感
さいごに 旅をより楽しむために
若者の海外旅行離れについて~あとがきにかえて
ちきりん氏はこれまで50カ国以上を訪れたことがあるとかで、その経験から外国を旅した体験記に社会的な視点を交えながら綴っているという感じ。
そんな色んな国が旅できる資金が一体どこから湧いてくるのか…私にはそこがすごく不思議なのですが、その辺の説明は別になかったです(そりゃそうだ)。
海外でのお金の価値とか、美術館はどこそこが良いとか悪いとか、共産主義国の転換の様子とか、小難しくも書ける内容を簡単にわかりやすく、そして短めに綴って、ブログ感覚でするする読めます。
確かにこれは、手軽に知的欲求を満たしたいときに読む文章としてはお手頃かも。
あと、海外と日本との対比とかも結構あるんですけど、色々とダメ出ししながらも最終的には「やっぱ日本って恵まれてるよね、いい国だよね」、って流れが多く(日本の空港のしょぼさについては、けちょんけちょんに言われてたけどw)、中国・韓国の立ち位置を一昔前の日本として語るあたり、無自覚的にマイルド保守な人が多い日本人が不愉快にならない程度の微妙な匙加減がかなり感じられました。
なので、読みやすくて浅く広いトリビアネタとして面白くはあるけど、作者の立ち位置になんとなくモヤモヤっとするものがありました。
最後の方には海外旅行に行く際のアドバイスなどもあるのですが、とにかく英語がぺらぺら話せるという前提なので、参考になるような、ならないような微妙さ…色々行ったけど、殆ど危険な目にあったことはないらしいです。
文章の読みやすさは見習いたいと思いましたが、エッセイにしては堅苦しいし、社会派視点としてはさほど目新しいものがあるわけでもないので、なんとなく知的欲求を満たせた気分にはなるけど、わざわざ本で読む必要もないような…?って感じでした。
でも、Amazon見てみたら、結構色々本出してる人なんですね。
ちょっとインテリ派な人にウケがいいのかなぁ。
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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