田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

パシフィック・リムの感想

昨晩はテレビでパシフィック・リムが放送されていたので、なんとなく見てみた。

パシフィック・リム [Blu-ray]

パシフィック・リム [Blu-ray]

映画が公開されたとき、ポリティカル・コレクトネス的に非常に高い評価をされていた印象がある。
その一方で特撮愛好の一部ホモソーシャルな人たちは「男のロマン」がどうとか、まぁなんだか女達に評価されてるのが面白く無いといった感じだった。

ほんで、昨日いざ見てみたら、これのいったいどこが評価されたのかさっぱりちんぷんかんぷんというか、もう全然期待外れまくりの内容だった。

まず白人男性が主役だし、司令官も男だし、開始30分してやーーっと登場した女性・森リコは完全にヒロイン枠だし、クソ生意気なエースみたいな男にメス犬(だっけ?)なんて侮辱されても、それに反撃するのは主人公で、なんで男と互角に戦えるリコが反撃しないのか謎だったし、白人男性二人のマウントごっこのダシにされてて、ブルドッグがリコに懐く理由さえ「美人だから」。
司令官はリコの育ての親で先生で、っていうなんか近親相姦めいた雰囲気とか超苦手だと思ったし、最後の美味しいとこは気失って強制退場なうえに、ラストは主人公とおでくっつけてウットリ☆

本当にかろうじてキスしませんでした、ってラストで完全に二人の恋愛オチを示唆してたので、もう思ってたのと全く違った。
普通にマッチョな少年漫画を高いCG技術で映像化しました、って感じで、特撮系だとこの内容で褒められちゃうのか、一体普段の特撮の内容はどんだけ悲惨なんだ、って思ったり。
「当時」としてはそれでも進歩的で、昨今のマッドマックスやらで目が肥えたっていうのも、もしかしたらあるのかもしれないけど、でもなぁ。
(正直、マッドマックスも前評判高くて期待しすぎてたせいで肩透かし感あった)

KAIJUという響きのシュールさとか、ロボアクションにあまり興奮できなかったのもあって(テレビ画面だからというのもあるのか)、後半は「本当よく喋る主人公やな…」とか半分飽きがきた状態で見ていたから、余計辛辣な視線になってしまったかもしれない。

映画に関しては、評価高かったけど実際見てみたら期待外れだった、みたいなの多いなぁ、という感じします。
まだまだ過渡期なのかな。