田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

X-ミッションの感想

時間が余ったのでなんの前情報もなく、アクション映画ってことくらいしか分からないまま鑑賞しました。
www.youtube.com
wwws.warnerbros.co.jp

ネタバレ含むと思うのでご注意を。

謎のアスリート集団が盗んだ金やダイヤを貧民たちにばら撒く事件が発生。
むちゃなモトクロス(派手な映像でYouTubeで一儲けしようとしていた)で友人を亡くしてFBIに入った主人公・ユタが自らのXスポーツの経験と身体能力を活かして犯人集団に接触して、仲間として入り込み、事件を防ごうとするって話のはずなんですけど、まあなんというか見終わった感想は、まずこれは映画館でみないとダメな映画の最たるものって感じでした。
ストーリーのよく分かんないとこを、超絶スタントと自然映像の迫力でふっ飛ばしてる感じで、DVDあたりで見てもこの効果はいまいちだと思います。

犯人集団の行動意図は「オザキ8」というオノ・オザキ(どっちも名字というツッコミはなかったのかな)というXスポーツで有名な日本人が作り出した世界中で8つの過酷な自然環境に挑む自己修練をなぞって行動していて、人道行為の延長としての犯罪でした。
自分の無茶で友人を亡くしたユタは接触した彼らの思想と、自然とふれあうXスポーツで自己開放することに魅力を感じていくんですけど、アメリカ企業がすすめる鉱脈開発を爆破する計画で死人が出ることを無視できずに、自分の身を明かしてそっから追いかけっこが始まります。

ムササビみたいな格好で谷間をジェット機みたいにぐるぐる滑空したあと男四人でウエーイってハグしあって、その後なぜか山で美女と合流してロハス生活が始まるので、えーっと何の映画みてるんだっけ?ってなったり。
スポーツやるたびに人が一人死んでいったり、モトクロスや断崖絶壁のロッククライミングしながらユタが犯人を追いかけてるので、かなり観客は置いてけぼりです。

個人的には、このキャスティングが男女逆だったら私は100倍は面白く見られたのになぁ、って思います。
男性が肉体美披露しながら、自分の素性を知りながら抱えてるトラウマを開放しようとした男性を死に物狂いで追っかけてるわけで、これが女版だったら絶対面白かった…。
なので、BLとか男同士の繋がりが好きな人は結構楽しめるとも思います。

あと、個人的にはヒロイン像についてはかなりがっくりでした。
この作品で唯一登場する女性キャラなのですが、もう完全にヒロインの存在が蛇足で、あってもなくてもどうでもいいような扱いです。
これ、ハートブルーという作品が原案で、そちらではヒロインが主人公にサーフィン教えたり人質にされたり結構重要な役回りらしいのですが、今作では一瞬サーフィンが上手いシーンが流れるだけで、主人公とロマンチックな関係になって後に彼の思い違いから撃ち殺されるっていう、男主人公へのお約束的添え物です。
序盤はロハス生活で彼女が薪割りして男たちが食事の準備してたり、ちょっといい感じかな?と期待もしたのですが。
明らかに不必要な、こてこてラブシーンも残念でしたね。

他にもパシフィック・リムと全く一緒で、上司や司令官に中年の黒人男性を使って、ほかは一切登場しないというキャスティングの仕方も気になるところでした。

と、こんな感じの感想です。

余談ですが、ロケ地が世界各国なので、エンドロールがすっごい長かったです…。