田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

2016年にNetflixで視聴した作品たち

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今年はNetflixに登録して色々作品を見たので、覚えてる範囲で簡単なメモ的感想など。

・Orange Is the New Black
Netflixに加入して一番見たかったし、一番面白かった作品。
とにかくレズビアンが沢山!
主人公のパイパーの顔芸が好き。

・sense8
世界中がロケ地で、とにかくお金かかってるのが分かる。
レズビアンカップルもいるけど、このドラマは恋愛シーンがとにかくくどくて私には全然合わなかった。
韓国の家父長制と男尊女卑の被害者であるサンは恋愛が絡まないし、日本の女性たちの置かれてる状況ともリンクするし、彼女のシーンが一番面白かった。

・ミス・フィッシャーの殺人ミステリー
大金持ちの女性がその財力と度胸で、殺人事件をどんどん解決していくドラマ。
コメディタッチで見やすく、社会問題も上手く扱ってて思わぬ良作。
主人公はフェミニストだし、彼女の親友の医者はレズビアン。

・ジェシカ・ジョーンズ
内容がちょっと暗い。主人公と親友の関係が良いけど、二人とも男と付き合うからなぁ。
怪力設定の主人公のアクションがもうちょっと派手だといいんだけど。
やり手の弁護士さんがレズビアンだけど、善人ってわけではないので結構悲惨な目にあう。

・プリティ・リトル・ライアーズ
女子高校生たちのミステリードラマ。
メインの一人がレズビアンなんだけど、ドラマ自体が微妙でS1の途中で止まってる…。

・THE 100
SFサバイバルなドラマ。
面白いのは面白いんだけど、恋愛絡みだったり自己中だったり狭い中での濃密な人間関係に見ててなかなか疲れる。
主人公がバイセクシュアルで途中から女性の族長と付き合ったりするけど、海外ドラマのレズビアンは相変わらずすぐに殺される…。

・ブレッチリー・サークル
頭脳明晰な元暗号解読員の女性たちのミステリードラマ。女性たちの連帯が熱く、とても面白い。
短編ドラマなのが惜しい。

・アメリカン・ホラー・ストーリー
S4の途中まで見た。ジェシカ・ラングがとにかく怖い(名演技だが、どのシーズンも役どころが似てるのはちょっと勿体無いような)。
S2はサラ・ポールソンがレズビアンの記者役で主人公。かなりキツい内容だが、レイプ犯への復讐や母性神話を打ち破る内容でそこはカタルシスあった。
シリアスさは薄れたがS3の魔女団もかなり面白かった(レズビアンがいなくて残念だが)。

・ストレンジャー・シングス
80年代を舞台にしたSFホラー。
なんとなく見始めたけど、かなり面白くてあっという間に見終わってしまった。
マイクとイレブンは恋仲にさせる必要あったのかなぁ、と思わんでもないけど。
男に夢中になってしまったナンシーを諌めた親友がちゃんと生還するのかが気になる…。

・ジェーン・ザ・バージン
処女だったのに医療ミスで妊娠しちゃうコメディドラマ。S1のまだ途中。
主人公とロマンスっぽい関係になるボンボンの姉がレズビアンの医師で、主人公を医療ミスで妊娠させてしまう張本人。
フェミニズムはかなり感じるんだけど、恋愛絡みに興味がないから見終わるか微妙かも。

・ワイノナ・アープ
ワイアット・アープの孫が悪霊と銃で戦う話。
主人公の妹がレズビアンの保安官と付き合うので見てみた。いいカップルなんだけど、この二人のシーンは思ってたより少ない…。
姉妹の絆のほうがメインって感じ。
脚本が弱いというか、話があんまり好みじゃなかったかなあ…。
悪霊とかモンスターのCGとかちょっとチープなのが笑える。

・ロスト・ガール
サキュバスの主人公が男性とも女性とも関係を持つので見てみたけど、まだS1で止まってる。
狼男役の男性が普通のむさいおっさんにしか見えないが、カッコいい設定みたいで謎。

・ギルモア・ガールズ
S7までとNetflixの新作も全部視聴。時間かかった…。
シングルマザーの母親と娘の話だけど、作品の隅々までどこまでもヘテロって感じ。
結局、金がないとどうにもならないってことがしみじみ分かる。
娘のローリーは容姿は確かに可愛いけどそんなに魅力的って感じはしなくて、彼女の彼氏たちも同様で特に後半は恋愛シーンはほとんど流し見。
パリスの暴れっぷりとローリーへの執着の方がよっぽど魅力的だった。
ネトフリの新作ではレインボーパレードネタとかゲイの住人がやっーと出てきた。
新作では夫を亡くしたエミリーが一番の見どころで、金持ちの妻という仮面を脱いでやっと彼女自身の人生を歩き出す。
エミリーがハイヒールの靴からスニーカーに履き替えるアップの場面がすごく印象的だった。

・フラーハウス
フルハウスはよく知らないけど、Netflixで配信されてるこっちだけ視聴。
ガールズバワー溢れてるけど、S2はとにかくヘテロ地獄って感じの終わり方で、かなり微妙。
ラモーナはなんであんなクズとキスしたんだ?
同性愛ネタもヘテロの踏み台。

・アンブレイカブル・キミー・シュミット
カルト集団の教祖に地下に監禁されてた女性が15年後にNYでゲイのルームメイトと生活するってコメディドラマ。
面白いのは面白いけど、主人公のキミーが他の人間たちに色々都合よく利用されすぎちゃってる気がしてモヤモヤもする。
あとゲイはよく出てくるけど、レズビアンは全然出てこない。

・ Project Mc²
サイエンスに情熱を捧げる女子たちが協力して悪党退治するドラマ。子供向けだけど、かなりの良作。

・ザット'70sショー
OITNBのアレックス役の人が出てるのでなんとなく見てみた。S1の終わり辺りで止まってる。
暇があったら見るかなぁ。

・Land Girls
戦時中に農村に派遣されて働く女性たちのドラマ。期待したけど、どうしても合わなくて脱落…。

・パラノイド
これも全然合わなかったので脱落。
いい感じのやり手の刑事かと思った女性キャラが、くだらない男に必至で縋り付くシーンで白けた。

・タルーラ
ホームレス状態のエレン・ペイジがひょんなことからネグレクト状態の赤ちゃんを誘拐するハメになって、元カレの母親と不思議な関係を築くドラマ。
子供の責任が女にだけ押し付けられてたりして、そこでもうちょっと思い切った展開が欲しい気もするけど、まあまぁの良作かな?
OITNBのキャストがちょいちょい脇役とか通行人とかで出てて面白い。

・ディヴァイン
貧民街育ちの少女がギャングの女ボスに自分を売り込んで、ドラッグの売人としてのし上がろうと藻掻く。
主人公には大親友がいるんだけど、二人の関係の描き方がほんとうに見事だったし、ギャングのボスが女性というのも新鮮。
ギャングに金にドラッグ、恋愛、暴力と、まぁ男性主人公だったらいくらでもありそうなテーマだけど、これを女性メインできっちり作り上げててかなり見応えがあった。
主人公と恋仲になる男性はまさに脱ぎ役(笑)
まぁ、内容は超暗いです…。

・モナリザスマイル
超保守的なお嫁さん育成機関みたいな名門女子大で美術講師やることになった女性の話だけど、主人公が超どうでもいい男(生徒と関係持つクズ)と付き合ったりして意味ないシーンが勿体無い。
その分、生徒たちとの絆をもっと深めて欲しかった。
生徒たちに避妊用具渡してた大学の看護師みたいな人が職員の女性と関係してたけど、活動がすっぱ抜かれてあっさりクビに。
最後も煮え切らない終わりだったけど、男性との結婚の呪いにかけられたような女子生徒がちゃんとそこから抜け出たのは救いだったかな。

・デザート・フラワー
最初はソマリア出身の難民女性がトップモデルになるシンデレラストーリーな話かと思ったら、実際はアフリカなどに根強く残る女性器切除(FGM)の問題提起をする作品だった。
女性蔑視文化もだけど、主人公の回想シーンで幼子が錆びたカミソリで性器を切り取られる再現シーンが壮絶…。

・ローラーガールズ・ダイアリー
保守的な家で保守的な生き方を強制される少女が、ローラースケート競技にのめり込んでいく映画。
タトゥー入れたごっつい女性が沢山でてきて、絵面的には非常に満足度が高い。
ドリュー・バリモアが監督ってことで作品にも出てるけど、話題になってたほどは全然映ってない。
ゴーストバスターズで主役だったクリステン・ウィグが、主人公のエレン・ペイジに次いで出番があったのでビックリ。
ローラースケートなので競技シーンの映像に、思ったほど迫力がないのがちょっと勿体無い。

・マダム・イン・ニューヨーク
夫や子供たちに蔑ろにされるちょっと内気な女性がニューヨークで英語を学んで、自尊心を取り戻す話。
主人公が英語教室に通えたのは夫に軽視されてたお菓子作りで得たお金。
女性が自尊心を保つためには、やっぱり収入が大事なんだと思う。
こういうおどおどした女性にこんな物分りの良い白人男性がいきなり言い寄ってくるよりは、目ざといセクシストのターゲットにされるのが現実なんだろうな、って思ったりもする。
ラドゥーというインドのお菓子が物凄く食べてみたくなる映画。

・アフリカン・ドクター
黒人一家が故郷でお金持ちになる生活を捨ててフランスの田舎に引っ越してきて病院を開業するも、なかなかうまくいかないっていうハートフル系なコメディ作品。
白人たちの人種差別とか、一方で故郷ではいい暮らししてたので田舎への強烈な偏見がある主人公の妻とか色々あるけど、個人的には善人と思われる主人公も自分の娘が女のくせにサッカーやろうとしてることを快く思ってないって偏見持ってるシーンが良かった。
誰しもがそういう風に何かしらに差別的な感情を抱いてるっていう内容が面白かった。

・リトルプリンス 星の王子様と私
子供向けというより、大人が勝手なノスタルジーに浸って気持ちよくなるアニメって感じ。
これ、融通のきかない母親と、おっとり寛容でちょっとやんちゃな少年みたいなおじいちゃんって描き方が超グロテスク!
爺さんがやってることは小さい女の子の部屋を覗いたり、暗くなっても連絡もせず家に帰さなかったり、母親の許可も得ず無免許でボロボロの車に乗せて遠出しようとしたりとか、とにかく実際だったら超アウトなことばかり。誘拐犯で訴えられてもいいくらい。
自分は責任を負わないですむ爺さんが娘巻き込んで好き勝手やって、そりゃ、自分ひとりで娘の面倒見てる母親は大激怒するだろう。
こういう昔は大らかでよかったよね☆みたいなロマンスに浸るのは勝手だけど、子供向け作品ならこういう不審人物へのリスクも教えないと怖い。

・ソード・オブ・デスティニー
女剣士ってことで見てみたけど、うん…全然面白くなかった…。

・ラッツ
ネズミのドキュメンタリー。謎のホラー仕立て。
世界中のネズミの扱われ方とか興味深いけど(駆除対象の害獣だったり、食料だったり、インドでは人間の生まれ変わりとして寺で三万匹も飼ってたりする)、駆除シーンとか寄生虫とか、とにかくグロいシーンが多いので耐性がないとキツいかも。

・イントゥ・ザ・インフェルノ マグマの世界
ドキュメンタリー。マグマ研究者の人が、化石発掘してるおっさんのテンションに完全についていけてなかったのが面白い。

・ヒューマンプラネット
ドキュメンタリー。まだシーズン前半の途中まで。
世界中のいろんな地域・気候・文化が面白い。

・ハッピー・ピープル タイガで暮らす一年
シベリアの小さい村で猟師として暮らす人たちの一年を追ったドキュメンタリー。
豪雪地帯なので移動や狩りには犬が欠かせない相棒という感じで、そのへんも面白かった。

・大地の馬
大卒の男四人が自ら野生馬を調教してその馬に乗ってメキシコからカナダまで横断するってドキュメンタリー。
増え続ける野生馬の問題も織り交ぜてる。
過酷な旅路で頻繁に衝突する自意識過剰な男性たちの姿がなんとも言えず…。

【追記】
・残穢 住んではいけない部屋
このブログでも紹介したことがある小野不由美の同名ホラー小説が原作の映画。
ホラー感出そうと頑張ってるとこは感じるけども、なんつーかCGはしょぼくて後半は謎のイケメン枠があったりして、かなり白けるあまりに中途半端な出来。
貞子そっくりの動きで、顔黒塗りしただけの人が出てきてもシュールで全然怖くないので、見ていて困った。

・コララインとボタンの魔女
書き忘れていたので追記。
原作の児童書を前に読んだことあるけど、このアニメ版ではなぜか男児のオリジナルキャラが追加されている。
個人的にそこが気に食わない。
ストップモーションアニメで見応えあり。コララインの服装などのチョイスも素敵。

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