田舎で底辺暮らし

貧乏喪女がネットの気になる話題など、雑多にあれこれ書いてます。

 

「スーパーガール」S1とS2の感想

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レズビアンカップルが登場するということで気になっていた「スーパーガール」。
思い切って配信しているHuluに再加入。
数日で一気に見ました。
日本ではS2までが配信されています。

主人公のカーラ・ダンバースはマスコミ関係の会社で働く一見冴えない感じの女性ですが、実は崩壊したクリプトン星から地球へ脱出してきた宇宙人。
ダンバース夫妻の養女として、仲良しの義姉・アレックスと共に育ちます。
今まで普通の地球人として身を潜めていましたが、なんだかんだあってスーパーガールとして覚醒し、人助けや地球の危機を救うカーラ。
一方、特異生物対策局という政府の秘密組織で腕利きのエージェントとして働くアレックス。
姉妹が協力しながらピンチを乗り越えるって感じの話です。
地球に危機をもたらすとして一括りにされ忌み嫌われたりする宇宙人と、現社会のマイノリティや弱者への扱いが被ってて多様性にどう向き合うのかっていうテーマも興味深い。

S1については、カーラのいかにも主人公的なヘテロ恋愛もあるのですが、ガールパワーと姉妹の絆がメインなので、薄目にしてればまぁそれほど気にならないというか、映画のような派手なアクションシーンと女たちが肉弾戦で活躍してるのを見るともうどうでも良くなる感じでした。
S1ではアレックスのセクシュアリティについて語られることなく、もう2年ほど彼氏がいないという背景がちらっとあるくらいで彼女にロマンス的なものは何もないです。
あと、カーラの上司である会社のCEO、キャット・グラントが大変いいキャラというか、高慢ちきで辛辣なボスなんですが、いざとなると迷ってるカーラを励ましてあげたり、反対にキャットがカーラから学んだり、すごくいい関係なんですよね。
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何よりキャットがフェミニズムパワーに溢れてるので、作品全体にガールパワーが漲っています。
海外ドラマで今どき珍しいくらいヘテロ恋愛しか出てこず、脚本は大味な部分もあるんですが、女性たちのド派手なアクションシーンのクオリティとか仲良し姉妹の絆とかフェミニズム要素でなかなか面白くまとまっているという感じ。

そして期待したS2!
S2ではカーラの義姉アレックスがレズビアンの地元警察の刑事、マギー・ソーヤと出会い親しくなります。
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女の子とのデートで忙しいマギー。
そんな彼女がとにかく気になるアレックスですが、ある時マギーに「あなたもゲイなの?」と言われ、超動揺。
今まで抑え込んで見てみぬふりしてきた自分のセクシュアリティに気づき始めていきます。
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カーラにマギーへの気持ちをぎこちなくカムアウトするアレックス。

男性と付き合った経験はあるものの男性と親密になるのがずっと苦手で、特殊な境遇の妹を守る責務もあり30歳手前にしてやっと自分が同性愛者だと気づいたアレックス。
アレックスのカムアウトの回(6話)はなかなか見応えがあって、同性が好きだと言うと「同性と関係を持ったことあるの?」とか「なんで?」と問われるのがあるあるで、ヘテロならなんも言われないのにねー。
ゲイとしてまだまだ「新人」のアレックスの想いを、優しく諭すマギーの言葉が思いやりがある分なんとも切ないというか。
マギーと出会い、自分自身のの幸せをやっと掴むのもなかなか一筋縄ではいかないのですが、なんだかんだでお付き合いすることになった二人。

好きな人と一緒にいられて、もうアレックスの浮かれっぷりがすごいw
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レズビアン要素以外にも、この二人はバディ組んで戦うことが多く、女たちの肉弾戦は見ごたえあってそれも楽しいです。
スーパーガールはもちろんですが、特殊能力があるわけではないアレックスも仕事柄アクションシーンがかなり多い。

他にもレナ・ルースという女性キャラが登場。
世間では悪名高いルース家の養女でありながら良い人間でありたいレナの繊細さがなんとも魅力的で、独善的な母親と関係が悪く複雑なマザーコンプレックスを抱えています。

と、S2は面白い点も豊富なのですが、一方でかなりマイナスな部分も。
S2ではカーラの上司だったキャットがフェードアウト。そのせいなのか、今まであったフェミニズム要素が激減した印象。

そして何より、S2から登場してカーラの彼氏になるモン=エルという男性(彼も宇宙人)が本当に鬱陶しくて、カーラが彼といると全然魅力的に見えないってことです。しかも、このモン=エルがS2は終始出ずっぱり。
いままでカーラといい感じになってきたキャットの息子とか、同僚のジェームズとの方がまだ好感が持てる(ジェームズはS2になってから、S1のスマートさがなくなったけど)。
モン=エルを活躍させるために、カーラなど周りのキャラに破綻がきてるというか。
モン=エルとのヘテロ恋愛シーンのゴリ押しのせいで、それに振り回されるスーパーガールがものすごい小物に見えてしまう…。
(モン=エルがイケメンでモテモテ設定なのもよくわからない)
自己中で泣き言ばかりの彼氏の尻拭いする女という男女関係を長ったらしく見るために、このドラマを見てるわけじゃないのに。
そもそも、S2は1話からその予兆があって、なぜかスーパーガールのドラマなのにいとこのスーパーマンがものすごい出しゃばっていて、なんでスーパーガールを素直に活躍させず女たちのクールな姿を削ってまで男らを描くの?という印象が終始つきまとったS2です。
正直、スーパーガールはレナとの方がいい感じの空気が流れてるし、べつにカップルにせずとも友情として彼女との関係を濃くした方がよかったのでは。
なんでそんなに無理矢理男をあてがうわけ?と思わずにいられないというか。

わがままボンボン男のお世話でパッとしない主人公の活躍とフェミニズム要素の軌道修正が見られたのが最終話間近で、遅すぎる!
モン=エルはS3でも出てくるみたいですが、制作陣は正気かよ!?と。

と、まぁそんな感じで脇の女性キャラたちやL要素は非常によかったけど、一方で主人公のカーラの長ったらしい魅力のないヘテロ恋愛シーンのせいでドラマ全体がgdgdになってしまっていて、半分でも削って前者に回してくれていたらな、と。
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S2でこんな素敵なTシャツ着てるけど、男のお世話でガールパワーは死んでた…。

S3はもうちょっとガールパワー溢れる内容だといいな。

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