田舎で底辺暮らし

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こんまりはときめき教の教祖だった!

Netflixのオリジナル番組「KONMARI~人生がときめく片付けの魔法~」を見ました。
なかなか面白かったのでちょっとご紹介します。

片付けコンサルタントの近藤麻理恵氏がアメリカの色んな家庭を訪問・アドバイスし、そのビフォーアフターで家の中の散らかり具合がどうなったかを楽しむ内容。
こんまりさんは「人生がときめく片付けの魔法」という大ヒットした本の著者ですが、OITNBやギルモア・ガールズのドラマ内でもその名前が出てくるほど。
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まず、彼女は訪問先の家を片付ける前に「お家に挨拶」をします。
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よく分からないまま挨拶に付き合う人々…
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これがシュールでじわじわくる。
しかも依頼主も個性が豊か。
お気に入りなのは2話目の日系の夫婦家庭。
かなりの強敵で、とんでもない量の物が家中に溢れかえっていました(どの家も広いせいか、とにかく衣服の量が半端じゃない)。
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この家庭はクリスマスグッズを大量所持していて、その必要性を聞いてるこんまりが何も言わず曖昧な笑顔で頷いているのが面白い。
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最終的にクリスマスグッズではなく、こけしが大量に飾られるという衝撃のラスト。
しかも、なぜこんなに所持しているのか説明があるわけではない。
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あと、番組の合間にこんまり教祖が色々と別撮りの具体的なアドバイスを視聴者に教えてくれるのですが、その雰囲気もなにやら宗教みを高めています。
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いきなり音叉を鳴らす。
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他にお香とかアロマとか紹介していて、リラクゼーション効果という点ではポピュラーな方法ですが、これをこんまりは「空間を清める」と説明してスピリチュアル度をあげていました。

大量にあるハンガーが捨てられない妻に、すでに感化されている夫がこの一言。
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視点を変えるとシュールなコメディとしても楽しめる。

私は本は未読で名前だけは何となく知ってるという程度だったのですが、番組が面白そうだったので見てみました。
見終わった思ったのは、こんまりは教祖であった!ということ。
わかりやすいビフォーアフター番組ではあるのですが、こんまりさんのアドバイスに40%くらいスピリチュアルなものが含まれていて、依頼主たちが徐々にそれに感化され、物をあれこれ断捨離していく様子はある種の洗脳に似ています。
単なるアドバイザーではこの雰囲気を出すのはなかなか難しいと思うのですが、こんまり氏の非常に優しげで押し付けがましさのない口調(簡単なやり取り以外は基本日本語で通訳の女性が常についている)と、ごちゃごちゃの家を片付けるのに絶対に白い上着にスカートに黒いストッキング姿という徹底した衣装スタイル、ちょっと独特な言動などが相まって、番組を見ているとどんどんときめき教の教祖のように見えてくるのです。
これはこの番組を見た人なら割と共感してくれるかと思います。

捨てるときは物に感謝を伝えてから捨てるとか、正座でお家に挨拶して対話とか、なんというかスピリチュアルな物に対する気持ちの持ち方みたいなのはそれほど珍しいわけでもないのですが、何にでも感謝みたいな部分が過剰になりすぎてブラック企業や妙な保守団体がトイレを素手で掃除するとかトンチンカンな自己犠牲に繋がりがちだったりするので、今の日本の現状ではちょっと時代錯誤で危ないかなと感じる部分はあります。
ただ、そのスピリチュアル的な部分を「ときめき」として上手いことブラッシュアップしているというか、捨てることへの罪悪感をなくす良い言い訳といったらあれですけど、アメリカナイズされたオリエンタルな要素でやんわり断捨離へ導く、といった感じ。
一つ印象的だったのは、三話目の家庭で子持ち夫婦の妻が家事をなんでも取り仕切っていて家族もそれに依存していて、うまく整理整頓が出来ないことを妻が自分で責めていたのですが、そこは母親が全部を管理するのではなく、自分の決められたスペースで自分の物を責任を持って管理する、という分担作業を提案していて、母親の負担を随分と軽くしていたこと。
一見、スピリチュアル要素の強さからかなり保守的かと思ったら、こういう点でかなり現代に沿った具体的アドバイスをするあたりストレスがなく視聴できました。
具体的なアドバイスとの塩梅がちょうどいいのかな。
ハマる人はハマるだろうな、って思いました。
実際、番組ではこんまりに褒められたくて頑張った、って部屋がすっからかんになるまで片付けた人もいましたし(ちょっとこれはこれで心配だけど)。

しかもこのシリーズ、ゲイカップルと、レズビアンカップルが登場します。
ゲイカップルは海外のこの手の番組(園芸のドリーム・ガーデンとか)では比較的コンスタントに登場するのですが、レズビアンカップル(S1のラスト)は大変めずらしいので個人的にはかなり嬉しかったです。
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人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法