夜、NHKのニュースを見たら日本人3人のノーベル物理学賞受賞を、トップニュースで扱っていた。
へー、凄いねぇという感じだが、ちょっと前に発明者にお金出さないみたいなのニュースになったよね?と思ってググったら出てきた。
今年9月のニュース。
特許庁は企業の従業員が発明した特許について、条件付きで企業に帰属させる方向で検討に入った。いまは発明した従業員が特許を持つが、企業の設備や同僚の協力なしに発明するのは難しいためだ。ただ従業員に報酬を支払う新ルールを整備し、企業が発明者に報いることを条件とする。
社員の発明、特許は企業に 産業界が報酬ルールに理解 :日本経済新聞
こういうの見てると、日本はなんというかケチだなぁ、と思う。
サービス残業もそうだけど、無報酬な体質が加速していくと、日本で発明するより外国で発明して報酬たっぷりもらいたいって人が多くなりそうだけど、どうなんだろ。
とにかく、これで暫くは「日本人スゲーwwww」祭り状態になるんだろうなぁ…。
山中教授のときもなんか凄かったよね。
引きこもっていた一時期、ネトウヨ化しそうになったという人が、「日本大好きな外国人」のまとめブログを読み漁ったのが切っ掛けだったとTwitterで述べていた。
日本が賞賛されると、ただ日本人であるというだけでまるで自分が無条件に賞賛されているように感じるのだとか。
確かに、気持ちは分からないでもない。
褒められるのって気持ちいいものね。
ただそれで和むだけならいいけど、その延長で中韓叩きのまとめなんか見ちゃったら、ころっと悪印象を信じちゃうのではないかな。それが怖いし、実際多いと思う。
最近は、日本大好きな外国人番組が色々あるみたいだけど、日本人の自尊心をくすぐるような番組内容を、それはほんの一面を取り上げてるだけにすぎないっていう冷静な感覚をなくして、日本人である自分をまるまる肯定されたような気持ちで楽しんじゃうのは、なんだか危うい気がする。
でも、そういうことでしか満足感を得られない生活背景の国民がどんどん増えてるってことだとしたら、日本ってスゴいどころか、寧ろヤバいじゃんって思った。
追記
なお今回のノーベル物理学賞受賞で「日本もまだ捨てたもんじゃない!!」という声に溢れておりますが、青色ダイオードの主たる発明者の一人である中村修二教授は、数千億円もの利益を生んだ青色ダイオードの発明対価を認めなかった日本の司法に絶望し、日本を捨ててアメリカ国籍を取得しております。
— sekkai (@sekkai) 2014, 10月 7
二重国籍を決して認めないくせに、ノーベル賞の時だけ米国籍なのに「日本人」扱い…いくらなんでも都合よすぎ。他国籍取得で日本国籍を失うルールは日本が決めたこと。
二重国籍認めてないのだから、それは米国人のノーベル賞。日本から米国への頭脳の流出。二重国籍を認めないとはそういうこと
— Junna (June) (@timeinau) 2014, 10月 7
日本、ダメじゃん…(;´Д`)
日本政治とメディア - テレビの登場からネット時代まで (中公新書 2283)
- 作者: 逢坂巌
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/09/24
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る