昨日は最終回の「ボーダーライン」を視聴。
ここにきてなんだか、一気に漫画みたいな熱血漢になってしまった主人公。
これから前向きにってときに、ちょっとしたミスで自分を可愛がってくれてた上司が現場で主人公の身代わりとなって、意識不明の重体になってしまう。
まぁ、定番な流れではある。
トラウマで再び塞ぎこむ主人公はあれこれ足掻き、ちょうど地震が起きて、化学工場みたいなとこで両足を挟まれて動けない人を助ける。
なんとか自信をつけて立ち直るんだけど、この流れもあまりに根性論で、ちょっとそれはどうなの、と思ってしまった。
現場での冷静な状況判断より、とにかく「人を助けなきゃ!」って気持ちをゴリ押しして動いてしまった主人公は、それって君がミスって上司を大怪我させたのと同じ状況をまた招くんじゃないのかね、って思ったし、なんかそういう風になっちゃうことを成長にしちゃうのか、っていう違和感があった。
災害に対して、勝つとか負けるとかやたら言ってたのもなんだかなぁ…。
最終回なので、全てがうまい具合に噛み合ってみんな助かってハッピーエンドだったし、上司も一命を取り留め無事退院したけど、職業ドラマとしてかなり陳腐に思えてしまったのは否めない。
毎回美味しそうな料理が出てくる点とか、安易に恋愛話を入れなかった点は評価したいが、ドラマとしては予想通りの展開ばかりで人間ドラマとしても中途半端で、職業ドラマとしても疑問点が多かった。
出演者は達者な人たちばかりだったので、なおさら勿体無いというか、やっぱ脚本が面白く無いと限界があるよね…。
で、同じ時間帯に、2夜連続特別ドラマとして「ナースのお仕事」を放送していたようで。
私が小学生くらいのときに大人気だったドラマで、私も当時はよく観ていた。
先輩と朝倉の百合でも楽しもうかと思ったけど、テレビ見るのってなかなか疲れるのでNHKからチャンネルをかえることなく、結局見なかった。
またこれが、Twitterの感想を見てると、正直見なくて正解だったようだ…。
ナースのお仕事。セクハラ患者が嫌で見回りの手を抜いた若い看護師を、いずみちゃんがビンタ。父親がクレームをいれてきたそうだが、特に詳細はなく、セクハラのおっさんは転院前に謝罪文をよこしてきたのだが、公的な処罰ってなら全部認めますが、一言だけ言い訳させて下さい亡き妻に似てるのですだと
— y ( ● ω ● ) k (@ykcatenisonerat) 2014, 11月 1
朝倉はビンタする前にセクハラされた若手の話をきいて対処を考えるべきだったし、先輩はビンタの件については二次被害の暴力だと指摘するべきだったし、時代がどうのではなくそもそもセクハラもこの場合のビンタも暴力であり、未来永劫許されてはならないことなのだというべきだったのに。
— y ( ● ω ● ) k (@ykcatenisonerat) 2014, 11月 2
ナースのお仕事のセクハラ患者。セクハラしまくった挙げ句謝罪の手紙で「法的手段に訴えてくれ否認しない」「(看護士に)死んだ妻の温もりを求めた」と。ヘイポー謝罪文ネタかと思ったら、セクハラされた看護士は嗚咽。パニック障害になったんじゃと思ったら感動して泣いてた。なんじゃそら!
— zokkuwolder (@zokkuwolder) 2014, 11月 2
介護の現場でも、老人からのセクハラに悩んでいる女性労働者の声はTwitterなどでよく見かけるし、もうこういうのフィクションとして笑って済ませられる部分じゃないんだよね。
10年以上前にやってたドラマの感覚を、今の時代にそのまま引っ張ってきちゃダメなんだよ。
きちんとそこはアップデートしてやってくれないと。
なんでこんな最悪な内容にしちゃったのかねぇ。がっかりだぜ。
きちんとした労働現場としてのありかたより、感情的な展開で丸く収めようとしちゃうあたりが、日本の職業ドラマの陳腐さの原因なのかなぁ…。
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