NHKの地球イチバン「世界一服にお金をかける男たち」をみた。
あのポール・スミスも刺激を受け、コレクションに反映させたというコンゴの紳士たち。
土煙舞う道端を、色鮮やかなスーツに身を包みかっ歩する。
彼らはサプールと呼ばれ、ひとたび現れると、人々が家々から飛び出し、喝采を送る街のヒーローだ。
しかし、その正体は平均所得月2万5千円の一般の人たち。
給料の半分以上を衣服につぎ込む、その情熱の正体とは!?
漫才師のダイノジ・大地さんが、「着飾る」意味を探る。
いやー、これが面白かった。
サプールという存在は、簡単に言えばスーツなどでお洒落に着飾る平和的な紳士たちのことだ。
そんな男性たちのお洒落さが、ほんとうに半端無かった。
めちゃくちゃカッコイイ。
派手なスーツの色合いはアフリカならではという感じで、黒人でなければ着こなせないだろうなぁ。
スーツで着飾るというのはフランス植民地時代の背景などもあるらしいが、独特の色彩感覚で自分たちを表現することが色濃く反映されていて、もう完全にコンゴのオリジナル文化になっているのだなぁ、と感じた。
あとやっぱ、手足が長い!
日本の小太りな芸人さんがレポートに行ってたけど、体格もひとつのファッションなのかな、って思ってしまった。
長い手足に、引き締まった筋肉質な身体つきでスーツを着て、物凄く格好つけて歩く姿は、ランウェイのモデルより様になってた。
サプールの先輩が、サプールとしてデビューする一番弟子のために高いヨーロッパ製のスーツを買ってあげたり、格好つけるときの所作や、人を敬うことを教えこんだり、伝統芸能的なところも興味深かった。
お洒落の楽しさを知り、着飾ることで周囲に注目されて自分に自信がつき、紳士として良識ある行動をとろうとする。
人に尊敬されるということの意味をファッションで次世代に繋いで、それが結果的に国の平和に繋がっているっていうのは、なんとも素晴らしい。
戦争でサプールの存在も危ぶまれた時期もあったけれど、武器を捨てお洒落で自分たちの意思表示をする存在は受け継がれた。
戦争やってちゃ当然お洒落なんて出来ないし、モラルと平和の象徴的な存在が「サプール」なんだろうな。
サップがどういうものなのか、理解するのは難しいな。コンゴのことよく知らんし。でも、根っことして、装うことや、それで人に「素敵ね」って言ってもらうことは、楽しいことだと思うよ。それは割とどんな民族/社会でも共有できる感覚なんじゃないかと
— うさじま うさこ (@usausa1975) 2014, 12月 4
気になってサプールで画像検索したら、カッコイイ画像がたくさんでてきた。
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