ずーっと読み続けている「やじきた学園道中記」。
現在はⅡとして連載中で、新刊が出ていたので読みました。
- 作者: 市東亮子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: コミック
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矢島順子と篠北礼子という腕っぷしの強い女子高生「やじきた」が事件に巻き込まれながら、あちこちの高校の揉め事を解決していく、アクションコメディみたいな内容です。
女バディものというのかな?
1980年代から続いていて、全部で40巻近く出ているのでかなりの長寿漫画ですね。
私がこの漫画が好きな理由は、少女漫画なのに主人公の二人にヘテロ恋愛的なものが全然絡んでこないからなんです。
特にクールなキタさんは異様に女にモテて、転校する先々で女に追いかけられています。
ある事件から男性に接触すると蕁麻疹が出てしまうという体質になってしまったり、やじさんとの強い絆など、百合的には非常に美味しいのです。
男性キャラもたくさん出てきますが、御庭番の小鉄などをはじめ美少年が多く、BLとしても楽しみどころが多いのではないかと。
昔からの連載なので、同性愛者に対する偏見がままあったりで辟易はしましたが、それでもやじきたのキャラクターが魅力的で読み続けているわけです。
しかし、Ⅱになってから、ちょっとそれが失速気味。
ご当地ネタが強い同じような話を延々と繰り返している感じで、結局何の事件を追っかけてるのかあまり頭に入ってこないんですよね…。
しかも、見どころの一つだったキタさんの女モテエピソードも全然ないし、蕁麻疹設定もいつの間にかなくなってしまった…!
相変わらず絵は綺麗なんですが、ストーリーやキャラクターの魅力が初期に比べるとかなりダウンしているのが正直な感想です。
Ⅱになってから、ずっと東北が舞台で強い訛りのセリフも、読みにくくてつらい。
広げすぎた話を回収できずにいるようなgdgd感で、初期の頃のようなキャラクターの颯爽とした魅力を心待ちにしているファンにとっては、新刊を手にするたびにがっかりしてしまうのです。
あまりにgdgdで、作者と編集との方針が食い違ってるのかなぁ…と不思議に思ってしまいます。
なので、物足りなくて今は1巻から読み返しているのですが、やっぱり面白い!
この疾走感とときめきを待ち望んでいるのですが、この先、再び味わえるのかしら…。
いまならKindleで、3月5日までの期間限定で初期のやじきたが無料で読めるので、未読の方は是非どうぞ。
- 作者: 市東亮子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Kindle版
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