田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

児童買春への罪の意識の低さ

言葉も無いような、ひどいニュース。www.asahi.com

フィリピンの日本人学校に勤務し、日本では中学校の校長までやってたような男性が、フィリピンで一万人以上を買春して、写真14万点以上を保有していたとか。
13,4歳の少女とのわいせつ行為の画像を所持していたということで逮捕された。

特におぞましいのは、この部分。

 高島容疑者は編集に関わった教育冊子に93年、「フィリピンで学んだ教育の原点」というリポートを掲載。
物質的に豊かになったことでなくしてしまった心の中の尊いものを、見つけた気がした」などと書いていた。

途上国で無数の女子供を金で買える強者的立場の人間が、こういう綺麗事をドヤ顔で言わせてしまう土壌を与え、都合のいいように利用されてしまうから、やっぱり懐古主義に陥らず、国として文化的に成熟し発展していくのは、弱者の立場を守るという意味でも必要なことだと思った。

以前は、2chの旅まとめを写真が面白いのでたまに見ていたんだけど、そういうスレッドって当たり前みたいに現地の女を買ったか、ってやりとりが必ずと言っていいほどあった。
こういうフィリピンとかアジア圏の途上国への旅だと、児童買春についてもあわよくば的な書き込みがあって、そこになんの罪悪感もない「男なら少しでも若い女を買うもの」っていう性欲を言い訳にしたような仲間意識で、子供への加害性とそこにいる犠牲者から目を背け続けているその姿勢に、日本ってそういう倫理観の国だよなぁ…って改めて感じて、それ以上先を見ないで閉じるってことがままあったことを思い出した。

どうせこのニュースも、捕まったけどこんな若いのとヤれて勝ち組だろw、みたいなのが当たり前に書き込まれてるんだろうなぁ、と思うと暗澹とする。

子どものねだん―バンコク児童売春地獄の四年間

子どものねだん―バンコク児童売春地獄の四年間

  • 作者: マリー=フランスボッツ,ジャン=ポールマリ,Marie‐France Botte,Jean‐Paul Mari,堀田一陽
  • 出版社/メーカー: 社会評論社
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本
  • 購入: 14人 クリック: 1,376回
  • この商品を含むブログ (12件) を見る
絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)