田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

テロのニュースが続く中で思ったこと

昨晩、NHKを見ていたらニュース内で「君たちに憎しみはあげない」という、この記事が紹介されていました。

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飛行機墜落とか爆破とか外国のあちこちでテロ行為が起きて暗いニュースが続いているけれど、国会前のデモでさえ私には物理的な距離もあって身近に感じるのが難しく、海外のこととなると更に遠く感じてしまう部分があって、なんだかネットやテレビ越しの出来事感が拭えないというのが正直なところある(だからロシア、ベイルート、パリで起きたことは自分の中では同列の感覚なのだけど、みんなフランスにはとても感心があることに驚いた)。
トリコロールで追悼の意を示すことに賛否両論あったようだけれど、どのテロにもいまいちピンときていない私なんかよりずっと善良なのでは、と思ったりもしたけど、やっぱちょっと色々と難しい。

そういう感覚でいるせいか、こういう悲惨な出来事の中にある上記のようなうるっとくるエピソードを見ると、この部分にだけ心を動かされるのってめちゃくちゃ後ろめたいし、ニュース番組がテロ行為に対して独自の鋭い批判をするわけでもなく毒にも薬にもならないコメント流すだけで(ニュースウオッチ9の右の男!)、被害者のエピソードを素晴らしいと紹介するのって、ニュースというよりエンタメを提供しているように感じてしまう。

これは震災のときも同じ感覚があって、あの大震災の悲劇が気づいたら画面越しの感動エンタメ色に染まっていた気がする。
実体験って説得力あるし感動する気持ちをどうこうすることは出来ないけど、切り取られた一部に酔って気持よくなるような厄介さは自戒したい。

というようなことを、ニュース見ながらもやもやしつつ思った。