田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

成人の日は、地雷の日

新成人の数は、121万人で過去最少らしい。
毎年恒例でニュースでは、荒れた成人式とやらが取り上げられていて、マスコミも何だかんだ言いながらそれを美味しいスクープとしてハイエナのように狙っているのはひしひし伝わる。
そんな中でのこの悲惨な事故。
www3.nhk.or.jp

こういうのを見ると本当に呆れるし、巻き込まれた人はあまりに不憫だとしか言いようがないが、成人式なんてもはやコスプレ大会と何が違うのかよく分からない私としては、派手な格好して目立ってるだけの若者にギャーギャー口うるさく言う必要はどこにもないだろ、と思う。
特に「着物」のこととなると、途端にあーでもないこーでもないとみんな口を挟みたがるみたい。
その窮屈なルールの結果、着物文化の衰退みたいなのめっちゃ感じるけど、まぁ自業自得なのかな。
まずなにより高いしね…。

着物着て成人式に参加、ってのも今のような経済格差が続けば、ひとつの贅沢になりそうだし、ツイッターでは金なかったから参加しなかったって人の過去の体験談をちらほら見かけた。
女性の振り袖に関して、お金なくても母親のを着ればいいじゃん、みたいなこと言われるらしいが、そんなもんないよー。
一般家庭には、そういう贅沢なものが普通に存在するのか?

私の場合は、レンタル品で一応振り袖を着た。
それでやることつったって、会場行ってただ偉い人の話きいて終わるんだから、楽しみは同級生と会うことくらい…。

私の場合、確か、通っていた中学校でやる式への招待ハガキみたいなのがきてたと思う。
私の通っていた中学校は非常に服装指導や規律が厳しく、制服改造するようなヤンキーみたいなのは極稀で(しかもほとんど学校に来ないからどうでもいい)、大抵は運動部の自意識が強くて底意地の悪い男子なんかがヒエラルキーの頂点で、教師陣もマッチョな人たちばかりで、閉塞感漂う非常に居心地の悪い場所だったからか、気心の知れた友人があんまりいなかった。
いまさらそっちに参加しても会いたい人もいないし、高校の友人数人と市内の会場の方へ行った。
とにかく着物が苦しくて、立食パーティー形式の軽食も食べられなかった、という思い出。
メディアで取り上げられるようなギラギラした格好の人は全く見かけなかった。
一刻も早く着物を脱ぎたかったので、そそくさと解散して、その後また友人数人と待ち合わせして食事した、という感慨も何もなく過ぎた日だった。

そんなことを思い出していたら、こんなひどい発言をした浦安市長のニュースが。
mainichi.jp

浦安は比較的、子育て支援に力をいれている自治体のようだが、それでも本音の部分はこんななのかね。
18~26歳が出産適齢期として、だからなんだ。
現代社会でその年齢で子供を生むってことは女は大学進学、キャリア形成はするな、ってことか?
そもそも少子化対策は、お前らの仕事だろうが。若者に責任転嫁するなよ…。
成人式なのに、女ってだけでこんなこと言われてしまうって、なんなの。
精子だって加齢で劣化するってデータあっただろうが。
こんな場で、ひどいジェンダーに凝り固まった発言するなら、男なら身内養うために月50万以上稼ぎましょう、ってことも言ってみろよ(安倍ちゃんは月50万稼ぐのがスタンダードと思ってるみたいだし)。
何にしろ、地雷だらけの糞発言なわけで、参加した新成人の中にも密かにショック受けた人らがいたと思うといたたまれないな、とどんより…。

振袖大好き! 2016-2017 [雑誌] (別冊家庭画報)

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