田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

最近Netflixで観た作品の感想まとめ その7

また見た作品が溜まってきたので、一気に載せます。
こつこつ書ければいいんですけど、夏休みの宿題は最後の日に徹夜でやるタイプだった私にはなかなかハードルが…(・・;)

GHOUL/グール S1

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ネトフリオリジナルのホラードラマ。といっても全3話なので結構短め。
政府の監視と弾圧が苛烈になった世界で、尋問官として働く女性が主人公。
政府側に傾倒してる主人公だけれど父親は娘とは正反対の反政府主義で、その父親を主人公は自ら政府に密告してしまう。
その後、父親の行方は知れず、招かれた軍の尋問施設で働く。
そこへテロ組織の指導者が容疑者として送られてきて、激しい拷問での尋問が始まるけれど、不可解な出来事で施設は混乱。
恐怖のどん底へ、という話。
雰囲気は海外のホラーゲーム的な感じで結構面白かった。
怖さの演出が上手いというか、わっとくる感じとじわじわくる感じの怖さの塩梅が上手い。
女性主人公ということで見たのだけれど、予想外に結構怖かった(笑)
インド産のドラマらしく、ドラマ内ではヒンディー語とちょっと英語交じりで、これに日本語字幕があまり追いついてない感じが結構あって、そこがちょっと勿体なかったかな(登場人物たちがずっと喋ってるのに字幕が全然出てこなかったりする場面がちょいちょいある)。
主人公には恋愛とか全然絡まなくて、純粋にホラーに特化してる。
愛国主義の狂気とも絡めてあって結構見ごたえあるから、ホラーが大丈夫なら結構おすすめ。

魔法が解けて S1

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シンプソンズの制作者が手がけてるアニメ。
王女なのに公務をほっぽり出して飲み屋で賭け事。
プリンセスのあり方に馴染めない酒好きで破天荒な性格の少女が主人公。
うっかり取り憑かれた悪魔やエルフと友達になって好き勝手やらかしながらも、友人思いだったり人助けしたり忙しく奮闘。
これまで少女たちに与えられてきた従来のプリンセスものへのアンチテーゼな側面が大いにあって、なかなか面白い。
(エルフが主人公に惚れて結構どたばたするけど、どんどん有耶無耶な感じになっていくから、今度どうなるかはわかんない。個人的にはどこかしらに百合要素が欲しいところ)
ゲーム・オブ・スローンズのネタがいろいろあるらしいのだけれど、未見なのでよく分かんなかった…Hulu入ってたときに見てればよかったかなぁ。
最後は女同士の諍いとして結構ベタに終わるのかと思ってテンション下がったけど、どんでん返しで思いっきりS2へ続く感じのラストだったので楽しみ。

ミルドレッドの魔女学校 S1・S2

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だいぶ前に途中まで見て止まってたけど、一気見。
魔女見習いの少女たちが通う魔女学校が舞台の子供向けを意識した感じのドラマ。
主人公のミルドレッドはシングルマザー家庭育ちで、母親は全く魔法を使えず、母系血統主義的な魔女の中では異質な存在。
それを目の敵にするのが超エリート魔女家庭出身のエセル。
とにかく、ミルドレッドを陥れようと画策してて、基本、この二人のごたごたをベースにストーリーが進む。
魔女のパートナーである猫が沢山出てきたり、少女たちにヘテロ恋愛要素がほぼなかったり、個人的には大変見やすいドラマ。
S2では魔女と魔法使い(男)の不均等さについて異を唱えるストーリーがあって、明らかに男女の不平等さやジェンダーになぞらえた内容で面白かった。
S2ではエセルの妹(姉と違って超気が弱い)が1年生として入学してきて、1年生側の話も同時進行でわちゃわちゃしてて可愛い。
ミルドレッドは結構主人公補正あってやたら校長に気に入られてたりするけど、みんなキャラが立ってて、女の子の連帯や友情ストーリーを楽しみたいならおすすめ。

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック S6

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待ちに待ったS6!!!
今回もやはりめっちゃ面白かった。
前回での暴動からみんな散り散りになり重警備刑務所に場所を移して、それまでメインとして活躍していたキャラがフェードアウトしたりしてリニューアル感があった。
キャロル(若いとき)という新キャラはTumblrなどのL界隈で騒がれていたし、これまた新キャラ「ダディー」もイケイケであった。
歯が欠けてしまったパイパーさんは、アレックスと獄中結婚して出所。
最後にやはり、このドラマらしく色んな社会問題をぶっ込んで、視聴者を一年待たせるという鬼畜なラスト。
ついにS7で完結のようで、どう纏めるのか興味はありつつも終わってしまうのが寂しい。

The 100/ハンドレッド S3・S4・S5

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レクサが死んでしまってから見てなかったその後を一気に視聴。
その後も主人公のクラークはレクサを忘れられない感じでS5までちょいちょいレクサへ想いを馳せるシーンが出てきたりして、クラークのことを知ってる信頼してる女性と体の関係を持ったりはするけど、ヘテロ恋愛要素は全くなし、という徹底っぷり。
S5では地球が放射能汚染された後、妹みたいな女の子と一緒にほのぼの二人で暮らすシーンが出てきて、個人的にはそのほのぼのを別枠で見たいと思ってしまった。
だって、女二人が豊かな森の中で木の実採ったり、魚捕まえたりしながら、自給自足生活しつつ、壊れた無線修理したり、車でドライブする日常とかめっちゃ見たくない?
とにかく次から次に問題が起きるドラマなので、その子もだんだんダークサイドへ引き込まれていって、クラークの心労は続くという、ある意味いつもの安定の展開。
タイムリーに一話ずつ配信だったので、S5はまだ最後まで少し残ってるけどちょっと見るのが怖い。

ブルックリン・ナイン-ナイン S1・S2・S3

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ニューヨークの警察署を舞台にしたコメディ。
面白いのは面白いのだけど、個人的には主人公のみんなを巻き込む無茶な破天荒さが好きになれなくて主人公補正で結局いい結果として終わるんですけど、そのへんに若干のもやもやを感じなくもない(要するに私は男性主人公だと鼻について気分がのらないのだ)。
ゲイの署長がいたり、バイオレンスな女性キャラがいたり、見どころもあるので、お気軽に流し見するには向いてるのかな。
でも、やっぱ主要キャラの女性三人が男性陣の多様さに比べると、判を押したように若くて美人ってとこから出てないのはどうかと思うのよな。

サインフェルド ヴィンテージカーでコーヒーを

エレン・デジェネレスとケイト・マッキノンの回を視聴。
個人的に、MCの男性を全く知らないのもあって、このおっさんのマッチョさみたいなのがエレンの回はどぎつく感じた。
レズビアンに「ペニスが嫌いだろうけど」とか、何でいきなりチンコの話するんだ、馬鹿なの?って思ってしまった(しかもかなり長くあーだこーだチンコについて喋ってた)。
エレンがうまく受け流して、MCから鍵をこっそり盗んだりして笑えるシーンを作ったりしてたけど。
ケイト・マッキノンは、彼女の私服についての話が面白かったけど、やっぱこのおっさんである必要とかはよく分かんなかった。

リアルガールズ・イン・プリズン

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ネトフリオリジナル、アメリカの少年刑務所のドキュメンタリー。
色んな事情でここに入ってきた少女たちを取り上げているけど、見た目は強面でも、やっぱ中身はまだ全然子供って感じで喧嘩の原因がブランコだったり。
一応禁止にはなってるけど、やっぱり入所者同士で付き合ったり、そこで初めて信頼できる相手を見つける子がいたりで悲喜交交。
聖書を読むボランティア員が施設にやってきて少女たちと話すけど、この婆さんがすさまじい同性愛嫌悪と偏見を撒き散らすので少女たちには毛嫌いされてたり、少女たちがしっかり反論してたりで、この部分を見れば明らかに少女たちのほうが倫理的にまともで婆さんよりずっと平和的なので、世の中の善と悪とは…とか考えてしまう。
まだまだ子供な彼女たちの家庭環境はかなりハードで、彼女たち自身を責めても何の根本的解決にはならないってのはすごく思った。

ラスト・チャンス S3・S4

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短大のアメフト部のドキュメンタリー。S1、2と違い今度は別の学校のアメフト部。
まぁここでも問題児があれこれいたりなんだけど、国語を教える女性教師がまだ未熟な彼らにすごい冷静に差別語を使ってをならない理由などを教えて対応してたのが印象的。
そしてS1、2のその後を追ったS4(一話だけ)は、生徒たちのその後の進路とかフェードアウトしたりとか色々あったけど、そのうちの一人が殺人容疑で逮捕され裁判になってて、ちょっと予想外すぎた…。

最強のマーチング・バンド S1

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ネトフリオリジナルの大学の有名なマーチングバンド部のドキュメンタリー。
アメリカでも、1年生はアクセサリーダメ、異性と喋っちゃダメとかそういう体育会系ルールがあるらしい。
音楽に合わせて旗で演技するグループは全体的に体の大きな子が多く、新入生たちは体型に合うサイズの衣装がなくて(注文しても間に合わない)、せっかくオーディションで合格したのに公演に出られない事態になったのだけれど、そこで普段は鬼コーチって感じの男性指導者がちゃんと他の女性スタッフを同席させて、そのことを説明して、不健康なことはしてほしくないとか、このせいでやる気をなくすのは理解できるし出れなくてもちゃんと奨学金は出るとか、ダイエットしろとかそういう方向へは全くならずセンシティブな問題として扱ってたのが印象的だった。

キッズ・ダンサー S1・S2

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イギリスの有名な競技ダンススクールの生徒たちを取り上げたネトフリのオリジナルドキュメント番組。
競技ダンスの世界は男子が万年不足らしく、女子同士のペアも沢山あって、女子ペアでいい成績を上げたいと頑張ってる女の子たちがいたりして面白い。
一方で、男子がホモフォビアを恐れて学校で競技ダンスをやってることを隠してたり、ダンスしてる男子たちの親が偏見やホモフォビアを内面化してるのを感じる会話があったり(「昔はゲイだらけだったけど今は違う、きれいな女の子が沢山いるんだし」とか息子のヘテロさとかマッチョさを強調することでダンスすることを肯定してたり)、結構きつい一面もあった。
おそらく、S1のその辺りは結構批判されたのか、S2では反対にお化粧もダンスも大好きな小さな男の子が取り上げられててS1に漂っていたホモフォビアな側面は割と鳴りを潜めてた。
あとは、とにかく金がかかるので、いまはきついが子供が有名になればっていう親たち結構えぐい将来のための投資みたいなのが感じられてなかなかシビア。

スイーツ・チャンピオン S1

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ネトフリのオリジナル番組。
私はネトフリのこの手のお菓子番組がかなり好きで、これもなかなか面白かった。
お菓子作りのプロが、出された課題を制限時間内に作って対決。みんな賞金を得るために奮闘。
やはり、アメリカはお菓子の色あいとかデザインのインパクトが強くて驚かされる。
ちょっと日本ではお目にかかれないデザインのスイーツばかりで新鮮だった。
あと制限時間内にお菓子を作るのってプロでもかなり苦戦しててすごく難しいのがとても伝わってくるから、お菓子への感謝の気持ちが高まる。
カップケーキの位置付けが日本と全然違うのも面白い。日本じゃ、わざわざお店で買ってまで食べる感じないからなぁ。

バイオハザード:ザ・ファイナル

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ミラ・ジョボビッチ、久々に見たな…。
バッドウーマンを演じることが決まったルビー・ローズやタレントのローラが脇役で出演してる。
ふたりともかっこよかったけど、結構あっさり死んでしまった…。
基本は主人公のアリスがド派手にアクションするための映画という感じで、これまでのシリーズを見てないと途中で出てくるキャラが誰なのかよくわかなかったりするけど、アクションかっこいいし映像すごいし、とにかく視覚的なものが楽しいのでそんな気にならないかな。
(冒頭でこれまでのストーリーの結構長い説明があるけど、それは説明されなくても知ってるって思った)
最後の方で、主人公が仲間の女性と一緒に戦ったり、裏切った姑息な男の命乞いを無視してさくっと殺したり、そのへんもすごく良かった。
ただ、ラスボスの超嫌な感じのおっさんが散々アリスを痛めつけた割には、結構間抜けに自滅的に死んでしまうのでそこはもうちょっとカタルシスがほしかったかも。
でも、最後は仲間の女性と一緒に生き残ってなんだか百合だった。

マチルダ

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結構昔の子供向けムービー。
女に学は必要ないと思ってる両親の元に生まれたマチルダは、天才で不思議な超能力も使えるスーパーキッズ。
完全に育児放棄されてる過酷な環境をそのスーパー能力で乗り切りながら生活してるけど、やっと入学した学校でも子供を虐待するのが楽しみな鬼校長がいて、校長を撃退しようとマチルダが奮闘。
マチルダの境遇自体は結構ハードなのだけれど、子供向けということもあって結構コメディタッチ。
とにかく校長役の人の怪演がすごい…。
マチルダの担任がミス・ハニーという若い女性なのだけれど、彼女は一人で小さな家に住んでいて、彼女自身も肉親から虐待をうけたサバイバーで、血の繋がりは幸せの保証ではなく、お互いに尊敬し共感できる他人との方がずっと居心地よくすごせる場合があるという提示をしっかりしていたのが良かった。
超能力とかばんばん出てくる割に、ラストは事務的な手続きを経てマチルダが平和な生活を手に入れるのがちょっとシュールだけど、実際のサバイバーにはこういうリアルさがエンパワメントになるのかも。

サウスバウンド

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5つの短編が繋がってる海外のオムニバスホラー映画。
結構面白かった。
最初に出てくるプカプカ浮いてるものが、よく分かんない草の塊に見えたりしてそういうとこが怖かった。
不鮮明で意味不明なものって恐怖を煽るね…。
事故った女性のながーーーーーい瀕死演技はすごい熱演だった(笑)
OITNBのルスチェック役の男性が出てて、フフッてなった。

ピッチ・パーフェクト2

大学のアカペラ女子グループの青春映画。
女子たちの連帯という点では割と面白いのかな、と思いつつもアジア系のキャラが妙に奇天烈だったり、レズビアンの黒人メンバーがみんなで雑魚寝してるときに隣の子を触ったりするシーンをネタっぽく入れちゃってたりで、え?ってなるシーンがちょいちょいあって、なんかいまいち乗れなかった。

サウスバウンド(字幕版)

サウスバウンド(字幕版)