田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

国際女性デーで女が透明化され続け、黄色く埋め尽くされる問題

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Twitterやこのブログでも、もう5年ほど前から国際女性デーなのになぜかノットオールメンで「みんな」で手を繋ごう!ってしたがる風潮にずっと愚痴を言ってるんだけど、今年も相変わらず。

本来、婦人参政権・女性の労働問題・女性解放運動などの女性の権利運動から生まれて設けられた日なんだけど、日本はこういうわかりやすい「政治的」なものをベールで隠して見えなくする「政治的」な方向に流れるのが定番。
性別関係なく手を取り合おうって流れにしたり、女性差別・蔑視とはっきり言わずにジェンダーがどうとかっていう曖昧な便利ワードで誤魔化したり、そういうのはもう日常で散々やってるんだから、国際女性デーでくらいちゃんと女性差別という問題の本質に目を向けるべきでしょって思うんだけど、なぜかフェミニズムとか女性差別とか明言したら死んでしまう呪いにでも掛かっているのか、ってくらい3月8日が近付いてくるにつれ薄っぺらいメデイアの言葉が流れてきた。

一方で、この3月8日をイベント日としてPRに利用したいというあざとい企業や組織は多いようで、輝く女性を応援☆(ただし自社組織の上層部は男で占められていたり女を低賃金で使っていたりする実情は絶対に公表しない)という、どんどん中身のない奇妙なものになっている気が…

「女性を含むすべてのひとが」って、国際女性デーで女を主体にさせるのがそんなに嫌なのか?
ジェンダーギャップ最下位レベルの国じゃ、女が男基準の「ひと」扱いされてないわけで…
そして、掲載されている企画サイトを見てみるとなぜか授乳室ありますよ、とか子育て支援のようなものばかり。
女は誰かのママじゃねー!
それより、自社の女性労働者の待遇がどういう状況なのか報告して欲しいし、女が「あかるく、たのしく、私らしく。」やれる労働条件なのかを顧みて改善にどう取り組んでいくのか発表してくれた方がずっと興味を惹かれるんだけどな。
まさか、男女の賃金格差なんてないよね?

国際女性デーの企画で男性…
www.tokyo-np.co.jp

これも男性…

来月8日の「国際女性デー」に向け、ジェンダーや多様性を考える番組を計画している。
www.tokyo-np.co.jp

マイノリティを全部まとめてこの日にぶち込んでしまう雑さもイラつくし、だったら最低限レズビアン女性を使えよって思うし、もうモヤモヤがすごい。
性的マイノリティー関連ならプライド月間とかあるだろ。
(あと、メデイアが性的マイノリティーなら何でもLGBTとまとめて表記するのが本当にいやなので、そこをいい加減改めろ)
この男性職員は女性職員より賃金面でどれほど優遇されてるとか、Lカップルの収入と比べてどうなのかとか、そういうとこはスルーして乗っかってくるのエグすぎる。

別に発言するなってわけじゃなくて、この男性たちは女性に比べて発言には普段から注視してもらえるわけだし、その機会も他の364日で出来るわけじゃん。
だから、3月8日くらい女性が発言する場の機会を奪わないでいることが出来ないのか?って思ってしまう。
リベラル気取りの男性がしゃしゃり出てくるのを呆れて見る日なのか?!
足踏んでる側の男の御高説を女が有り難く拝聴する日じゃねーんだよ。

ここでも、(男)…

ちなみに国際男性デーは11月19日です。

International Women's Dayで画像検索した場合、デモ運動や女性の連帯、フェミニズムを象徴する拳のマークのイラストなどが多くて、ミモザのモチーフは皆無に近い。
日本は黄色いミモザまみれの中で柔らかく微笑む女性たちで画面を彩って、まるで母の日の亜種のような扱いだ。

女性よりもミモザの黄色の方がよっぽど目立つ日だ。