田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

最近サブスクで観た作品の感想まとめ その13

個人メモも兼ねて記録してたんですけど、感想追いつかないまま色々溜まってたのをざっと整理したので、まとめておきます。

ドラマ・映画

Netflix「フィアー・ストリート」三部作

1994、1978、1666の三部作構成になっているレズビアン(カップル)が主役のホラー作品。

ただ、part2はL要素はほぼなし。
レズビアンロマンス(とそれに対するヘテロ主義的な魔女狩り)がストーリーの中心軸になってるティーン向けスプラッタホラーで、なかなか目新しい感じ。
好みもあってめちゃめちゃ面白いとかではないが、グロ要素多めでこの手のジャンルは好きな人は好きな感じだと思う。
Part3は魔女狩りのシーンでレズビアン関係を暴かれて、主人公への処刑シーンがあるので、ショッキングなのが苦手な人は気をつけたほうがいいかも。
そこからのカタルシスはスプラッタを活かしたほどではなかったのが勿体なかった気がする。

Netflix「彼女のかけら」

家父長制の暴君から逃れようとして魅力的な革命思考の男の手を取ったけど、さらにひどい目にあうっていう現実にありふれて入る身も蓋もない哀れな母と、その巻き添えを食らい謎解きをする娘のスリラードラマ。
主人公がLっぽいのに唐突にぶっこまれるどヘテロ展開とか、なんだかツッコミどころが多い。
正義を建前に女とその娘に異常に執着する男のリアルな感じなんかは上手く表現されてて、最後に大きいサプライズもあり。

Netflix「フィール・ライク・イシュク シーズン1」


4話目「好き、嫌い」のみ視聴。
主人公が広告会社に勤めるバイセクシュアルの女性で、女性同士のハッピーラブコメ!
25分程度の短編で、ベタだけどニヤニヤできるレズビアン作品に仕上げててかなり頑張ってると思う。
家族への葛藤とか社会の偏見とかレズビアンフィクションにありがちな重苦しさはなく、ちょっと冴えない23歳の女と大胆に見えて繊細なイケ女のラブストーリー。
インド作品だけど、こういう女性同士のロマンスストーリーが増えてきた印象。

Netflix「ザ・プロム」

田舎町のレズビアンの女の子が高校のプロムでガールフレンドを誘うのを、のぼせ上がったセレブたちが応援する話。

曲は良いし資金力って感じの画面でエンタメ性は高いけど、ご都合主義がすごくて色々ツッコミどころが多い作品だった。
苛烈ないじめにあってるのに、あまりに主人公が鬼メンタルでいい子すぎる。
ゲイはお洒落、レズビアンはダサい、そしてゲイが女にレクチャーしてあげる構造はもういい加減にしてほしい。
レズビアンに直接的悪意をぶつけるのが女ばかりってのも疑問で、統計的に同性愛に否定的なのは男性の方が多かったはず。
あと、私が一番嫌だったのは、主人公に物凄い卑怯な嫌がらせをしていたガールフレンドの母親が娘のカムアウトを受け入れたけど、主人公には一切謝罪せず、なぜかふわっとそれを主人公が、よかったね☆って受け入れたこと。
自分のやった悪事を反省してまず謝るのが大人では。
レズビアンへの差別に「頑張って戦え!恋愛!金!」って感じなのに、元凶のヘテロの悪行はほいっと許されちゃう。
許すという選択肢しか与えられていないレズビアン像がしんどい。
あと、作品としてカップル主義が強烈ではあるが、カップルとしてのケミストリーが弱かったので、そこも微妙だったかな。

Netflix「サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~」

旧友の女性二人がハイテクスーツで正義のヒロインで活躍するめちゃめちゃコメディな作品。
主人公二人をカップルと思い込むばあちゃんが出てくる(笑

ただやはりここでもカップル主義は強烈。
独り身はそこまで「悪」なのかな。

Netflix「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた」

元々売れないバンドマンで今は寂れたレコード店やって資金繰りに困ってるシングルファザーと、母親譲りの歌声があるけど医者を目指して大学進学を目前の娘。
二人が一緒に作った曲がサブスクで話題になっちゃって、親父はそれで過去を挽回できると調子に乗っちゃうけど、娘は将来のために勉学に励みたい、っていう軋轢が生じてしまい、今後の親子関係をどうするって話。
娘が女の子と付き合っててレズビアンカップルが普通に存在してるのは良かった。
因みに、この娘役は「Dope」と「Easy」でもL役やってた役者さんで、歌がとても上手い。
あとは、なんか男親の哀愁とエモとオシャレ感とみたいな映画だった。
楽器は色々あるわ録音機材もそろってて、レトロなおしゃれ部屋で荒んだ雰囲気もなく金が無い設定なのに家が全然貧乏に見えない。
もし、シングルマザーで自分の店があって楽器弾いて、特にあくせく労働してる様子もないが子供の学費に苦労している貧乏設定で哀愁ある母親像って成り立つのか?
正直、あんまり面白くなかった。
レズビアンカップルのキスシーンが二度も長回しだったのがちょっと謎というか、「レズビアンカップルのキスシーンですよ、見て下さい!」みたいなこてこてなのは寒い。

Netflix「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」

家庭環境が良く悠々と大学進学できる恵まれた女の子二人の親友同士が、冴えなかった学生時代の最後の思い出づくりにちょっとハメ外して、ウェーイ系ヒーローになりましたっていうちょっと共感しにくい映画だった。
主人公の一人がレズビアン。
レズビアンの友達にやたらウザ絡みするヘテロ感はよく出てる(笑
喧嘩売ってきたやつといきなり肉体関係に発展するのがよくわからないけど、これ洋画あるあるか…
レズビアンでティーンの学生の親友とのストーリーメインってのは評価するけど、ただ、良くも悪くもティーン向けな感じ。

Netflix「チェスナットマン」

次々に猟奇殺人おきて展開もスリリングで全6話一気見するのに丁度いい北欧ミステリー。
児童虐待絡みで内容はヘビー。
主人公の女性刑事の捜査の相棒が嫌いな感じの男(煩雑なことは主人公に任せてやる気ないのに勘はよく美味しいところ取っていく)で、見ていてイラッとくる。
重々しいクライムミステリーは好きなんだけど、どうしても女同士のコンビで見たかったなぁ、と毎度のことながら思う。
欧米作品は似たようなヒゲモジャの男性が多くて、見分けがつかない。

Netflix「密航者」

火星に向かう宇宙船にうっかり人が閉じ込められていて、とにかく次から次にハプニングが起きるSF宇宙映画。
ミッションより人命最優先前提かと思ってたけど、まだ古の自己犠牲賛美な価値観で物事は動いている作品。
その場しのぎで全然プランBがないまま死ぬ前提で宇宙に飛び出してきた人たちというか、そりゃ失敗するよ…っていう危なっかしいことばかりをやる。
主人公に恋愛要素はゼロだけど、自己犠牲で死ぬラストのためのハプニングが連続でツッコミが追いつかない。
宇宙人と遭遇して謎の生還かますくらいぶっ飛んでてほしかった。

Netflix「THE GUILTY/ギルティ」

ネトフリのリメイク版を視聴。
市民の通報に対応する緊急指令員やってる訳ありの男が、拉致された女性からの通報であれこれ指示して救助しようとするけど実は…って作品。
主人公がめちゃくちゃ感情的ですぐ怒鳴るし、物も壊すし一人深刻ぶってかなり独善的で、白人男性のアレなとこが存分に出てる役どころ(笑
非白人、しかも女だとこの主人公と同じことやらかしたら、こんなヒロイックな感じまず無理でしょっていうシラケる感じがあるにはある。

Netflix「グンジャン・サクセナ 夢にはばたいて」

操縦士目指してた少女が空軍に入るインドの実話ベースの作品。
強烈なホモソーシャル環境の空軍で様々な嫌がらせをうける。
空軍には更衣室どころか女子トイレさえない。
そういう状況で飛行訓練も男がペアを嫌がって妨害するから訓練さえできない。
訓練出来ない状況なのに「言い訳するな!」と、男より優秀であることを求められる。
色々あって戦地の前線に行くことになり、主人公が女だからと率先して排除してた上官のピンチを助けてホモソ形成してる男たちに大歓迎されるって流れだったんだけど、これがまたきつい。
空虚な男の誇りと愛国の強烈な結びつき、女が地位確立するにはそこに融合していくしかないっていう…
性差別的な状況で娘の自由意志を尊重する立場を取る父親という構図も結構危うくて、結局、父親の意思で娘の将来が大きく左右されてるそれ自体は何も変わってなくて、父と対比される母(女)は無知さな存在として誇張してしまっている。
全体としてはインドの性差別的状況の中で活躍した実在の人の紹介、女性を馬鹿にすることがいかに愚かしい恥ずべきことかという表現は徹底していて、よくできてはいるが、ちょっと危うい部分もある感じ。

ドキュメンタリー・その他

Netflix「アメリカンバーベキュー最強決戦」

いかにもアメリカ的なグルメ番組。
とにかく肉がデカすぎて、美味しそうって感覚から外れてしまうというか。
BBQは男の領域という認識みたいで、女性の出場者の存在が興味深かった。
審査員の女性が怖くて面白い。

Netflix「ルーナのために」

インドの田舎で重度の水頭症の女の子の家族を追ったネトフリオリジナルドキュメンタリー。
地元の医師たち(カルテがないから分からないをみんな連発してまともな診断をしない)の様子見てても、先天性の障がいある人間が過ごすにはかなり厳しい環境で、母親はめちゃくちゃ愛情注いでたけど、実際それだけじゃどうしようもないし、その結果がこの結末っていう。
子供は二人目は考えられない、二人共苦しむって言ってたけど、結局二人目作ってて、女の子が亡くなったあと親子三人で歩いてる様子と牧歌的な音楽でまとめられてて色々怖かった。
母親の言葉の端々から、女の子は男の子に注目され結婚するという人生ルートしか想定されてない感じが辛かった。

Netflix「ヒルダの冒険: シーズン2」

安定の面白さ。

Netflix「レイチェルのパリの小さなキッチン」

小さい自宅アパートで夜に二人だけ客迎えるレストランみたいなのやってて、キッチンが超狭い!というアピールをするけど、狭小住宅に慣れた日本人の感覚だとなかなか共感が難しいかもしれない。
気軽に見られる料理番組。

Netflix「ナディヤの幸せベーキング シーズン1」

これも料理番組。
圧倒的バターの消費量。
日本も安く買えるようにして欲しい。