田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

最近サブスクで観た作品の感想まとめ その15

うだうだしてたら随分間が空いちゃいました…
視聴済み作品が少したまったので、まとめておきます。

ドラマ・映画

Netflix「さよなら、私のロンリー」


なかなか独特な空気感だったけど、家族愛を失ったことへの救済のようなラブロマンスは恋愛主義強烈っぽいアメリカでは最高の展開って感じなのかな。
そっからの二人見せてよ!って感じのとこで終わっちゃった…。
地震そんなにおきる?ってくらいおきまくってたり、色々ツッコミどころあるが、毒親徹底してて変な期待を持たせないのはよかった。
毒親に利用されまくる主人公の地獄っぷりがメインで後半Lロマンス要素が色濃くなる流れ。
しかし、キスあんなとこでせんでも…あれもお国柄なの?

さよなら、私のロンリー (字幕版)

さよなら、私のロンリー (字幕版)

  • エヴァン・レイチェル・ウッド
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アマプラ「燃ゆる女の肖像」


淡々とどストレートに歴史モノのレズビアン恋愛映画だった(悲恋)。
島のロケーション含めどの場面も絵画的な美しさ。
ラブシーンが苦手なので、思ったよりキスシーンやらが多くてちょっときつかったかな。
股間に鏡はシュールすぎた。
肖像画を描かせるくらいお金持ちのお嬢さんは、家に知らん人が普通に寝泊まりしていても別に驚かないもんなのか。
めちゃくちゃ評判がいい作品で期待値がちょっと高すぎたというか、悲恋ものは一回見たらもういいやってなっちゃうのがね。

Netflix「シニアイヤー」

思いやりある友達を二の次にして、「イケてる男」ゲットして素敵な主婦になる為にプロムクイーンなんか目指しても将来には何も残らないよっていうコメディ。
とはいえ、ラストがヘテロキスで終わるのはどうなんだって感じだったけど。
主人公の親友のマーサ(ハピエスト・ホリデーでぶっ飛んだ姉ちゃん役やってたメアリー・ホランドが今作ではレズビアン役で出演)は出番も多いし、カップル主義に乗ってないキャラで見てて楽しかった。
普通にこのキャラ主演で見たい魅力がある。
他にもセクマイっぽいキャラがちらほら出てくる。
中年向けのノスタルジックな小ネタが多くて笑える。
お気楽なコメディ作品としても笑いどころ多いし普通に楽しかった。
余談だが、欧米圏女子の地味でダサいこと(こてこてのカップル主義に乗っかれてないことも含め)は完全に負け組で、そこから脱したい!みたいな願望、日本に比べるとかなり強烈なのかな。
この作品に限らず欧米作品の学生の性格悪い子の性格の悪さ、誰も指摘せんのかってくらいオープンに性格が悪くてそういう悪意のぶつけ方ってあっちでは一般的なのか?って不思議になる



アマプラ「ガール・コップス」

韓国の女性バディもの。
女性が被害にあってる性犯罪担当刑事の男たちのやる気の無さと、そのツケを払わされる若い女刑事という構図、地獄!
この映画もそうだけど、有能なのに言い寄ってきた男と結婚・出産でキャリアを捨てる羽目になるあたりがなんか限界を感じるよなぁ。
良く出来てるけどやっぱ男への扱いの甘さは感じる。
一番モヤモヤするのは性犯罪をめちゃめちゃ矮小化して事件を放置してた男性刑事たちになにも具体的な懲罰がないこと。
韓国作品、若い女性たちのルッキズムにばりばり順応してないと起用されない感じは、やはりしんどいなぁと思う。
どう考えてもあんな細いモデル体型の人が武闘派の刑事なんて無理あるし。
コメディタッチな作品なんだけど、麻薬で女性を動けなくしてヤバい映像撮って脅迫して被害者が何人も自殺している事件なので、これはコメディで正解なのか…?っていう引っ掛かりもある。

Netflix「デリー凶悪事件」S2


事件の犯行集団に美容好きな女がいて強盗した金を全部使い込んで、仲間の男らも撲殺するっていう暴走っぷりで一見サイコパス系の犯人だったけど、そこにも家制度とか貧富の格差とかミソジニーとかそういう問題が盛り込まれてて上手かった。
主人公に幼い我が子について尋ねられて、犯人が身も蓋もない答えをしてたり、変に母性とかに帰結させないシビアさはS1と同様に実際の事件をモデルにしてるからなのかな。
インド作品、フェミニズムとか色々含めて意識高くて面白いしよく出来てる。
作中登場するメインの女性キャラと男との体格差がすごくて夫婦喧嘩のシーンが普通に見てて怖い。
女性の容疑者は女性警官が連行したり対応したり同性でやるってのが徹底してる感じなんだけど、宗教的ななにかも関係してんのかな。



Netflix「ルー」


元CIAの謎めいた渋い老女ルーが主役。
ご近所のシングルマザーの娘が誘拐されてしまい、ふたりで娘を奪還する話。
色々訳ありな愛憎劇だった。
ルーのでかい愛犬がいい仕事している(最後まで無事)。
今までは渋いジジイにやらせてたようなハードボイルドな役を女がやってて面白かった。
物語の核がルーと息子の因縁なんだけど、女の話ってとにかく男との恋か母の話に帰結しまくりなのでそこはちょっとうーんって思ったり。
ただ渋い老女がごりごりアクションするでは難しいんだろうか。
ネタバレになるけど、そんな中でも息子をうまく利用して出し抜いて殺したり、冒頭でシンママの彼氏がすぐ死んだりでなんかウケたw
デリー凶悪事件もだけど、母親に向かない女っていうのはちょっとした最近のトレンドなのかな。

アニメ

Netflix「ONI」

女の子「おなり」が主人公のストップモーションアニメ風の3DCG作品。
相変わらずのボーイミーツガールでなぁ…。
おなりのライバルっぽい女の子のアマテンの描き方もなんか分かりやすくツンケンしたキャラでいまいち。
子どもが憧れる力のある妖怪=男(父)って図ばかりなのも…。
アニメーションはめちゃくちゃきれい。
妖怪っていう摩訶不思議な存在に学校通わせて人間的醜さのムラ社会をやらせてるのも、うーん…って感じではあった。
人間社会との共存と自然破壊とかもろジブリのぽんぽこ。
女の子が「ヒーローになりたい!」って憧れるのがヒーロー像としてごく典型的な旧来的マッチョな男像であれば、それって名誉男性への道のりなので、かなり気をつけないと危ういものがある。
人間の増殖による環境破壊で追い込まれる動物やら妖怪やらの話、自然保護のためにも人間の減少、そして最終的には消滅っていうってメッセージを込めようとしないのが本当に不思議だ。
人間が増殖し続ける限り環境は破壊されるんだから、答えはそこしかないだろうと思うんだけど。

Netflix「ヒルダと山の王」


元々シリーズは奔放に冒険する娘とそれを見守るだけでなく一緒に戦ったり導く母みたいな、それまで父親が担ってた役割を母にやらせてるんだけど、今回はさらにめちゃくちゃ母と娘の話になっている。
これまでの性別による描かれ方へのアンチテーゼをかなり意識して作ってるんだろうな。
ヒルダ母娘と対比し協力するトロールも母娘だし 、なかなか面白かった。

その他

Hulu「あさがや手帖」

岡ローカルの阿佐ヶ谷姉妹のコーナー(静岡の工場やらあちこちに潜入レポしてそれにまつわる料理を披露する)を配信してたので視聴。
15分くらいの番組、緩くて美味しそうな料理も出てくるし楽しい 。

最近は眼精疲労に悩まされてたりで、以前ほど映画やドラマを見れてないんですよね。
肉体が趣味や娯楽におっつかなくなっていってる。
単純に非ヘテロで女性主人公の「面白そう!」って作品が減ったってのもあるのかな。