先日、Twitterでこのようなツイートを見かけた。
大変、駄法螺な内容で当然多くの批判の声を見かけたし、百合愛好者のアンケートなどで男女比の結果を提示したりなどしてそれは誤りであることを指摘している人もいたし、私を含め皆さんお怒りであった。
私自身10年ほど前には二次創作やって百合を楽しんでいたし、熱心な感想をくれるのはほぼ女性だったから、ちょっとでも百合好きな女性からしたらこれがあまりに的外れだとすぐに分かる。
しかも、こうやって女対女みたいな関係を煽るのは本当に悪質だ(それもある種の百合とは言えるけど、私はあんまり好みではない)。
そして、そもそも百合というジャンルは少女漫画などの女性向けから派生した経緯もあるし、供給側にも需要側にも女性が多いのは周知の事実だと思っているのだが、どういうわけか女性のファン層がないことにされるという妙な誤解を招くジャンルでもある。
百合というジャンルは確かにBLなどと比べたら規模が小さいのは確かだけれど、比率でいえばかなり女性層が多い。
上記のツイートに対して、どうして女性のファン層はこうまで不可視化されるのか…と呟いたりしていたら百合好きな女などいないというようないちゃもんリプがいくつかきて驚いた。
いないもなにも、あんたがリプしてる私が思いっきり百合オタだぞ…。
このクソリプをよこした奴ら的にはほんの一部の所謂男性向けっぽい萌系作品のジャンルに女性の姿はないとか、自分の周りにはいないなどという超せっまーい範囲での観測結果らしい。
まぁ、そりゃあんたみたいなアンチにわざわざ自分の好きなもの明かすわけ無いじゃんって感じだけどね。
女が百合好きとカミングアウトするのには作品が女同士で消費している自分も女であることからどうしたってホモフォビアの視線が付きまとうし、気軽にそれを打ち明けるのはなかなか難しいジャンルだろうと感じる。
そして、私はレズビアンだし、そうなると「いや、私はヘテロですけど」という保険も使えない(レズビアンの百合愛好者というのはツイッター見てると結構多い)。
別に、ヘテロたちがヘテロフィクションを消費してるのとなんら変わりはないってだけなんだけどさ。
けど、いまはネットで百合好きな女性と百合について語ることのハードルは非常に下がったし、実際こっちに引っ越して百合好きな人と会っておしゃべりすることもできた。
時代が進むにつれて百合を楽しむハードルは少しずつ下がっていってると思う。
あとさ、百合って深夜枠でやってるような萌え系作品だけじゃなくて、今はもっと幅広くなってる。
私の場合は元々は小説媒体が好きで、以前はよく二次創作のSSやオリジナルSSを熱心に読んでいた。
(てか、百合を大いに盛り上げたマリみてはそもそも男性向け作品じゃないじゃん。私は高校生くらい頃読んでいた)
いまもたまに漁るけど、10年ほど前のオリジナルSSサイトの盛り上がりは衰退してて、おそらくピクシブとかに移行してるからなのかな、と。
また、あの盛り上がりがあると嬉しいんだけど、難しいかな。
商業作品だと、最近はKindleで元年春之祭という本を買ったが、なかなか読み進められてない…。
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あとは、Netflixが質の高いレズビアンを扱ったドラマを作ったり配信してくれるので、海外ドラマ・映画を楽しみにしているし、YouTubeでもレズビアンドラマシリーズが沢山ある。
今年の夏はレインボーリール東京という映画祭で「Freelancers Anonymous」というレズビアンカップルが結婚式あげるまでのどたばたを描いたコメディ作品を見に行ったりもした。
他にも洋ゲーは自由度が高くて同性とのロマンスが楽しめるゲームがある。
最近だと今プレイ中の「アサシンクリード オデッセイ」、とても楽しいのでおすすめ。
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他にも「ドラゴンエイジ:インクイジション」にはどハマりしたし、「ライフイズストレンジ」も楽しんだ。
海外ドラマやゲームの感想などはこのブログでも結構取り上げてるので、気になる人は参考にしてほしい。
あと、WEB漫画も百合を扱ったものが沢山ある。
個人的に注目してる作品をちょっと紹介。
comic-walker.com
自分の年令が上がって、百合に大変多い学生ものへの興味がさすがに薄れてきたので、大人百合がこうして漫画で楽しめるのは有り難い。
そんなわけで、百合って今は本当に幅広く色んなコンテンツで気軽に楽しめるものになってるから、超狭い観測範囲で女がいないとか言われても、そうやって血眼でアンチ活動してる間に、百合が好きな女は自由に色んな所で色んな百合を楽しんでるんですよ、って話。