田舎で底辺暮らし

貧乏喪女がネットの気になる話題など、雑多にあれこれ書いてます。

 

生理経験者の女に生理のことを「アドバイス」する男たち

初潮の平均が大体12歳前後くらいで、私もそんなでした。
家庭不和で親が性教育なんてしてくれるような環境ではまったくなかったので、生理が始まったらどうすればいいかなんて教えてもらえず(そういう役割を担いがちな母親は聾唖の障がいがあり、言葉でのコミュニケーションができなかったのも関係あるのか…)放置状態で初潮を迎えた私は誰にも何も知らせず、そこから一年ほど母親の生理用品をこっそりくすねて過ごしてました。

そんな野良状態のまま生理ともろかぶりで小学校行事の自然教室(山の中の宿泊施設に泊まってカレーとか作って過ごす)をなんとか乗り切ってたんだから、我ながら色々頑張ってたな、と思います。
数がないから交換できず、ぎりぎりまで使ってたので不衛生な状況でしたね。

生理があることを母親に知られたときには面倒そうにナプキンを渡されただけで、形式的に赤飯を翌朝に出される(生理のケアは放置してたくせにこういう形式はやるのがまさに田舎そのもの)というキモい状況が繰り広げられたのでした。
www3.nhk.or.jp

こういうニュースを見ると、上記のような昔の自分の経験などを思い出したりして、貧困以外にもネグレクトや家庭不和などで子供が生理用品を不自由なく安心して使える環境で過ごせているって意外なほど少ないんだというのを実感します。

国際女性デーもあって、誰もが必要な生理用品を手にできるようになるべきという皆さんの考えや、月経や生理用品についてのエピソードや意見を色々と見かけたんですけど、もうね必ずこういうときに出てくるのが女達にむかってあれこれ言ってくる男性の存在。
定番なのは、女も大変かもだけど男も「性欲」があって大変なんだ!と、なぜか月経の苦労に張り合うかのように性欲を持ち出してくるケース。
いや、男の性欲に並ぶのは女の性欲であって、なんで女性が出血を伴う体調不良やケア用品の話してるときに所構わず興奮して大変とかそんな意味分からん話で割り込んでくるんだ。
上司の前や人通りの多い路上でも制御不能だ!ってズボン下ろしてんのか?っていうね…。
社会の不均衡から不自由な状態に置かれていることを女性たち自身が言語化したり可視化することで、現状の社会構造から既得権益を享受している自分が責められていると被害者意識をこじらせて、必死にそれを打ち消そうとしたりわかりやすく不機嫌になるやつって腐るほど見てきたし絡まれてもきましたけど、もうキリがないくらい次から次へと涌いて出る!
私達が時間を割いて丁寧に教えてやる義理もないし即ブロックして終わりにしてますが。

で、これ以外にも見かけたのが使い捨てナプキンが手に入らないなら古布を使えばいいとか、月経カップを使えばいいとか「アドバイス」してくる奴。
私のTwitterアカウントにも、なぜかいきなり月経カップ紹介の動画をリプライで送りつけてきた不躾な男がいました。
(なんだこいつってドン引きしてたら、俺の善意を敵視するのか!ってさらに絡んできて何これ、通り魔?)

長年生理に苦労して生活してきてる私たちが、月経カップを知らないとでも思ってんのか!?
当事者でもなんでもないあんたたちがぱっと思いつくその程度のことなんて私達は既に散々検討してるし、「はっ!知らなかった!無知な私に教えてくれてありがとうございます!」と接待対応すると思ってるんですかね?

古布とか簡単に言うやつはもしかして吸収ポリマーの存在を知らないのでは…ってツイートを見かけました。
それまさにインド映画「パッドマン 5億人の女性を救った男」でも描かれてます。

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  • 発売日: 2019/04/24
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これはインド女性の多くが不衛生な古布などで生理期間を過ごして命を落とすケースも有るってことで、最愛の妻のために清潔で安価なナプキンを普及させようと奮闘する実在の人物をモデルにした映画。

現在、Netflixで配信してます。

この主人公、色々試行錯誤して自分で綿を詰めたナプキンを作って妻に使って貰うんですね。
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で、これが結果。
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主人公自ら月経時の状況を再現して実際に使用してみるんですが、やはりこの有り様。
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盛大に漏れて使い物にならないんですよ。

何が普通のナプキンと違うのか、研究所で質問。
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セルロースをググる。
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セルロース繊維という吸収剤の存在をここで知って生理用品の実用化の転機になります。

ナプキンってのはただふわふわの綿を詰めたものではなく、吸収剤やら防漏材やらいくつもの素材が重なってるんですよね。

それを単なる古布で代用って、最初の自作綿だけナプキンや病気を招く不衛生な布を使えってのと同じなんすよ。

以前、私も布ナプキン自作して使ってみたことあるんですけど、タンポンをメイン利用していてサブで使ってるナプキンの代用とか、生理終わりかけでほんの少ししか出血しないとか、微量なときしか使えないです。

それに、布ってズレたりよれるんですよね。
使い捨てナプキンには粘着テープがあって、下着に貼り付けて使用できます。
ズレたらそこから漏れるから、みんな羽つきやらで下着から動かないように固定するわけです。

使い捨てナプキンでさえ漏れて失敗するのは珍しいことじゃないのに、それを吸収力の弱い使い古した布でなんて、多い日に数時間寝入っちゃえばそれこそ下着も衣服も布団も汚して駄目にするのは確実。
もしかしたら知らないかもしれないけど、女だって眠るんですよ?

しかも、布を使うのって経血で汚れたのを洗濯して干す作業が含まれますよね。
古布なんて無限にあるわけじゃなく、トイレの度に使い捨ててたら膨大な量が必要ですからね。
家のどこからか無限に古布が出現すると思ってんですかね。
(そもそも家にナプキンの代替として使えるような古布なんてそんなにあるか?)
そして、学生なら短時間のトイレ休憩で使用済みのものを処理して持ち帰らなきゃならない。
嵩張るし、衛生面でもかなり厳しいですよ。

経血は普通の洗剤では簡単には落ちませんから、セスキ炭酸ソーダなどに浸け置き洗濯しないといけない。
人目を気にせず血まみれの布を浸け置きできる環境って、一人暮らしとかじゃないとなかなか難しいですよね。
市販されてる布ナプキンはちゃんと肌触り考えたコットン生地や防水布や吸収体が使われていて、下着につけるためのスナップボタンだってついてるから、そのへんにある古布を代用するのとは違うし、そこそこいい値段するんですが、その金あったらナプキン買えるって話になる。

月経カップも同じで、煮沸消毒やらの管理・メンテナンスの手間、初期費用の高さ(一個数千円するし、もちろん一個で足りるわけもないし、カップ単体で使わないでタンポンのように漏れたときのためにナプキンを併用する必要があるだろうし)、自分で挿入して位置調整ができなきゃならない、そして外出先で手軽に交換はできないという玄人向けアイテムです。
(血がたっぷり入ったカップを手も汚さずに取り出して交換し、持ち帰る処理まで学校の狭い個室で限られた休み時間にどうやるんだ?私には想像できない)

Twitterでは経産婦の方でも使えるようになるのになかなか苦労するというリプをもらったりしました。
月経カップって直径4cm前後でかなりデカいですしね…。
私はタンポンユーザーで、多い日用のタンポンで直径は1.5cmくらいだと思いますが、経血の多い日(血で滑らかなので挿入しやすい)に使ってもちょっときついなって感じがありますし、タンポンも手に入らないような子が月経カップなんてまず使えないですよ。

一番ポピュラーで安価なはずの使い捨てナプキンが手に入りにくいという子供がいるって悲惨な現実で、その子達にナプキンが行き渡るようにしようとか、女性たちが意見や経験談を共有しているときに、非当事者がこういうものを使えば乗り切れるはずと全く現状に沿っていない非現実的な謎の「アドバイス」をしてくるのって本当に煩わしいし、こういう経験がまさに生理の苦労になっちゃってる。

まず一回でもいいから、パッドマンみたいに血液ポンプを一日だけでも身につけて有り難いアドバイス通り古布で対処してみてから物言ってくれ。
私達が子供の頃から生理を一体何回経験してると思ってんだ。

ちなみに、私がいまお気に入りのナプキンは「しあわせ素肌 超スリム」

一度薄いものを使うと快適でなかなか戻れないですね。

最後に、スマホアプリを利用した無料ナプキン配布の活動を今回知ったので紹介。
www.oitr.jp

あと、生理用品メーカーが意見募集のツイートしてました。