田舎で底辺暮らし

貧乏喪女がネットの気になる話題など、雑多にあれこれ書いてます。

 

百合と噂の映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」の感想

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Twitterで流れてきた感想が軒並み「百合だ!」ということで気になっていた新作ターミネーター、映画館で見てきました。
ネタバレも含みますので、ご注意を。

ターミネーターに関しては子供の頃にテレビでやってたのを時々見てたなぁ…っていうくらいの薄っすらした記憶だったので、ちょっと簡単に2のあらすじを頭に入れてから見に行きました。
簡単な人間関係(サラがジョン・コナーの母親であるとか)と未来はAIが牛耳ってるとか、そのへんが分かってれば大丈夫ってくらいの感じでしたし(かえってすごい詳しい人には気になる部分があったりするかも)、特に知識なくても全然問題ない作りでした。

個人的一番気になっていたのは、Netflixのブラック・ミラー「サン・ジュニペロ」に出演してメガネっ娘レズビアンを演じたマッケンジー・デイヴィスが、今作で超かっこいいという評判。
pokonan.hatenablog.com

さて、どんなもんかしら、と見てみた感想は、
マッケンジー・デイヴィスが死ぬほど格好いい。そして、百合だった
です。

マッケンジー演じる謎の女グレースは未来から送られてきたサイボーグ強化された人間。
グレースはメキシコで普通に暮らす女性・ダニーをターミネーターから守るために送り込まれてきたわけなんですが、そこにターミネーター許すまじなサラが加わり、なんとかターミネーターをやっつけるためにシュワちゃん演じるターミネーターに会いに行き、4人で敵に立ち向かうっていう流れ。

冒頭は未来から送り込まれてきたグレースが登場。
過去作品同様、なぜかタイムトラベルすると素っ裸になるようでグレースもヌードで登場するんですが、ゲスな想像の余地を許さないカメラワークと怒涛のアクションでグレースの超人的能力を説明して物語に引き込む流れがさすがで、こういう安心感は本当大事だな、と。
不必要に「エロ」を混ぜときゃサービスになると思ってるフィクションがあまりに多いと、こういう部分でさえ感動してしまう…。

内容はとにかく、アクション、アクション、アクション!!!!
9割はアクションって感じでした。
空でも地上でも水中でもド派手なアクション山盛り、てんこ盛りって感じで女達が大暴れしまくってます。
体格も年齢もバックグラウンドも違う三人の女が主体的に戦ってるっていう絵面が最高だった!

百合アクション映画「アトミック・ブロンド」もアクション頑張ってましたが、あれの20倍くらいアクション盛り込まれてて派手でした。
長身でムキムキグレースが相手殴り倒したり、武器振り回したり、銃ぶっ放したり、でかい乗り物(車やヘリや飛行機)を当たり前に操縦したり、そうやってダニーを守ったり、格好いい女が大暴れしてる作品が大好きな人には涎もののシーンの連続。

想像してたより、100倍格好いいんですけど…

ダニーを守らねば、っていう強い意思のグレースとダニーの絆の説明もあって、どんどん百合が高まる。
ダニーに関して、なぜ普通の若い女性がああいう未来を築けるほどまでになったのかっていう掘り下げた説明が、正直もうちょっと欲しかったかな。
グレースはサイボーグ化された流れとかダニーとの出会いとか、短いながらも上手いこと説明されてたので、それに比べるとちょっと味気なかったかも。

でも、ダニーもただ守られてばかりの「聖女」ではなかったっていうのは、本当よかったです。
ダニーがサラのようなリーダーの母(サラが露骨に「子宮」と表現する)だから狙われるのではなく、彼女自身が人間たちのリーダーになる未来のために狙われているっていうグレースの告白はすごく上手い現代版へのアップデートを感じました。
それまで、やっぱダニーも将来驚異になりえる子供作ったっていう聖女だから狙われて守られてるんだなぁ…って観客に思い込ませてからの、その否定が最高でした。

サラの登場も笑えるくらいハチャメチャで、見応え充分(ターミネーターへのあまりの容赦のなさにグレースとダニーが「なんだこのぶっ飛んでるババアは…」ってポカーンとなるのが笑える)。
設定では60代くらいなのかな?
怒れるパワフル老女で、ターミネーターと戦うために鍛えられた肉体も凄い。

グレースとサラの仲は良くないんですが協力さざるを得ず、それが女三人の微妙な関係性の良い味わいになってるというか。
トラックの荷台で相手嫌うようにわかりやすくわざわざ離れて座って、グレースの膝でダニーが寝ちゃってるのとかね。
ダニーがいるから三人が繋がってるって感じで。

ただ、唯一の不満があるとすれば、レズビアン死亡症候群ですよ…
レズビアンはとにかくフィクションではなぜかやたら死んだり殺されがちな傾向で、これは問題視されております。
グレースは作中ゲイって明言されるわけではないんですが、見た多くの人が百合って言ってるわけで、ダニーへの強い思いとか、ヘテロ恋愛が一切絡まないとか、文脈としてはそういう解釈で見る人が多いはず。
グレースは最後に、敵のターミネーターを倒すため、サイボーグ化してる自らの原動機をダニーに使えと言い、原動機を取り出されて死んでしまいます。
もちろん、そのお陰で敵は倒せるんですが。
これが、思いの外ショックで、あんだけ全身サイボーグ化されてただ戦うためにみたいな位置づけだから、そういう顛末になるのも仕方ないかもだけど…。
すっかり老け込んでるシュワターミネーターも、最後はグレースと同じように自分諸共巻き込んで敵を倒すんですけど、ジョンを葬った過去から自業自得感はあるし、なんせ機械だから復活させようと思えばいくらでも手立ては作れる感があるんですけど、グレースは肉体こそサイボーグですが実際は人間だし死ぬ必要あったかなぁ…みたいな。
でも、グレースは未来からきたので今のグレースは生きてるから、それはちょっとだけ救いだった…ちょっとだけね…
これだけが、どうにも上手く消化できなかった部分です。

これ以外は大満足なんですけどね。
舞台がメキシコからアメリカにかけてなんで、移民問題を作中当たり前に取り入れてたりしてましたし。

とにかく、映画館向きなド派手アクション満載でヘテロ恋愛もないし、激イケな女が格好よく大暴れしてるのが見たいって人には絶対おすすめです。
マッケンジー・デイヴィス、今度はクリスティン・スチュワートとレズビアンカップルのラブコメ作品をやるらしく、これも超楽しみ。

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