田舎で底辺暮らし

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防犯カメラで誤認逮捕が生じるのは、結局警察の怠慢が原因だった

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昨晩のクローズアップ現代は「防犯カメラの落とし穴 ~相次ぐ誤認逮捕~」ということで、昨今あちこち街中にあふれる監視カメラが、冤罪事件に繋がる危うさを特集していた。

見た印象では、これは防犯カメラそのものというより、警察のずさんな捜査実態が原因で誤認逮捕が起きていた。


パチンコ店で客が置き忘れた財布を盗んだとして誤認逮捕された女性は、身に覚えがないと無罪を主張しても聞き入れてもらえず自白を強要され、かなり追い詰められたと語っていた。
防犯カメラには、その女性がパチンコ台の上部をいじっているだけの不鮮明な映像で、実際に財布を盗んでいる様子などは映っていなかった。
勾留から七日目で突然釈放されたが、それはパチンコ店のゴミ箱の裏から財布が見つかり、その位置にあるカメラに現金を抜き取った財布を捨てている真犯人の姿が映っていたからだった。
もし、その捨てられた財布が見つからずに警察が他の映像をチェックしなかったら、この女性はそのまま逮捕されていたかもしれない。


他にもコンビニ強盗として突然誤認逮捕された男性は、なんと300日も勾留された。
防犯カメラに映った犯人と背格好が似ていることと、店員の目元が似ているという証言、そして逃げるときにコンビニのドアに触っている映像から指紋を採取したら、この男性の指紋が検出されたことが決め手となり逮捕された。

しかし、彼はその時間、友人と一緒に遊んでいて、携帯カメラで撮影したアリバイの写真もあった。
けれど、聞き入れてもらえなかった。
彼の母親が弁護士を通じてコンビニの過去一週間分の防犯カメラの映像を入手し調べたところ、数日前にこのコンビニで買い物した男性が丁度ドアに触っていたことがわかった。
母親はなぜ警察がするべき調査を誤認逮捕された側が自分で調査しなければいけないのか、と憤っていた。本当にそのとおりだ。


最近では、厄介なことに巻き込まれたくないと、以前のように聞き込み調査に協力してくれる市民が少ないのだとか。
なので、警察が防犯カメラに頼らざるをえなくなり、映像のみを真実だと決めつけて捜査にあたるので、捜査が非常にずさんになり、その結果、誤認逮捕が生じてしまうということらしい。
中にはカメラの設定時刻に狂いがあるのに、それさえも調査せずに誤認逮捕に繋がったケースがあったとか。

紹介されていたケースを見ると、本当に捜査の適当さにびっくりするのだが、これらは容疑者にされてしまった人たちの声をきちんと受け入れる体制が整っていれば、防げたと思う。
犯人に違いないという結論ありきな警察の捜査体制の傲慢さが招いた誤認逮捕としか思えなかった。


犯人の更生にはある程度のショックを与えることが必要で、そのショックを一番大きく受けるのが逮捕された瞬間という研究結果が出ているらしいけれど、誤認逮捕された人たちは無実なのにその大きなショックにさらされ、PTSDで通院する羽目になったり仕事に復帰できなかったり、その後の社会生活が立ち行かなくケースもあるようだ。
防犯カメラの映像で勘違いしちゃいました。ごめんなさい☆、では済まない大問題だ。


3000万台を超える防犯カメラが設置されているアメリカでは、映像解析のスペシャリストを養成していた。
過去に防犯カメラに映ったベビーシッターが赤ん坊をあやしている映像が、激しく揺さぶった虐待のように見えて2年もの間、ベビーシッターの女性が無実の罪で勾留されていた事件がある。
カメラの解像度が不鮮明で、雑な映像をそのまま鵜呑みにした結果だ。
映像というのは記録された段階で加工されているという認識が必要で、それは証拠ではなくひとつの手がかりにすぎないという姿勢が警察の捜査に求められている。

専門家によると、現状では手がかりの映像を警察なら誰でも閲覧できるような状況らしい。
指紋や血液、DNA鑑定などは専門職でしか解析できないように、映像もそういった専門分野の養成が日本でも急務であると指摘されていた。