アイス・バケツ・チャレンジ、流行ってますね。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)支援運動の一環ということですが、指名されたら100ドル募金するか氷水かぶるか、ということらしい。
そして、次に3人を指名。
氷水っていうのは、筋萎縮を一時的にでも体感するということなんだろうか?
大きな盛り上がりをみせるチャリティですが、台湾の患者さんによる本音が↓
でってう台湾 台湾でアイス・バケツ・チャレンジに疑問を投げかけるALS患者のコメントが話題に
私の体はじょじょに動かなくなり、
感覚もほとんど失われてしまったような状態です。
アイスバケツチャレンジに参加している人達の猿芝居は見え透いたものです。
私の代わりに皆さんが冷たい思いをしたところで、何の意味があるでしょうか。
しかしそれすら、私は口に出来ないのです。
ある市長がアイスバケツチャレンジに参加し、とても冷たい、と話していました。
冷たい、なら、それは気持ちの良いことでしょう。
もし私の病気を体験したいというのなら、
まず自分自身の体をがんじがらめに縛りあげてから
冷水を被るべきです。
そうすれば自由を他人に任せるしかなくなった子豚のような感覚を体験することができるでしょう。
企業家がチャレンジに参加し、
アイドルの女の子を指名、みんなは彼女が白いシャツを着て水を被るのを期待するわけです。
それすら待たずに二流芸能人が水を被ってみせる。
あなたたちの情熱と私たちの感じている退屈さがまるで噛み合っているかのような扱いに
私はもはや悪態の言葉も見つかりません。
まあいいでしょう。
それもどうせ、あなたたちが期待している私たちの姿なんでしょうから。
難病支援のために資金が集まるという点では、これはとても成功した例だと思う。
米ALS協会の前年の寄付額は3万2000ドル。
それが今年は7月29日からの3週間で1330万ドル。
凄い額だ。
しかし、この患者さんのように、命が危うい病気で苦しんでる当人があの動画のノリを見て不快になる、というのは、ちょっと想像力を働かせればすぐにわかることだと思う。
世界的な著名人、セレブが氷水なんかかぶちゃって、ずぶ濡れになってはしゃいでる。
動画の中には、後ろの方にいるよくわからないオーディエンスが「ウェーイwww」って騒いでたりする。
みんな楽しげだ。
小馬鹿にされている、と感じるのも無理はないだろう。
チャリティの騒がれ方を見ていると、病気への認知と理解よりも、氷水をかぶるセレブたちのお祭り騒ぎ状態だ。
その騒ぎの輪の中に入るために、どれだけステータスのある人間から指名を貰ったか、誰を指名したか、ということの方にずっと注目が集まっていたりする。
そして、金城武や武井壮のように、このチャリティの姿勢にいかにスマートに一言モノ申したか、という点で絶賛して持ち上げたりするような空気も、何かもやもやっとするものがあったりなかったり。
そういえば、もうすぐ24時間テレビがありますね。
あのマラソンも似たようなもんなのかな…。
日本ALS協会への振込先です。
<ご寄付振込先>
みずほ銀行 飯田橋支店
店番号 061 普通預金
口座番号 2586780
一般社団法人日本ALS協会
(イッパンシャダンホウジンニホンエーエルエスキョウカイ)連絡先: TEL 03-3234-9155 / FAX 03-3234-9156 / e-mail:jalsa@jade.dti.ne.jp
- 作者: 蒔田備憲,大野更紗【解説】
- 出版社/メーカー: 生活書院
- 発売日: 2014/03/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る