田舎で底辺暮らし

孤独に生きながら雑多にあれこれ書いてます。

 

長田佳奈「うちのちいさな女中さん」1巻のレビュー

あらすじを読んでみたら気になったので購入してみた漫画です。


昭和9年、東京で翻訳家をしている蓮見令子の家にやってきた女中は、まだ14才の野中ハナ。
にこやかではあるけど何やら訳ありな令子と、すでに身内もなく山梨からやってきた仕事一筋のハナの日常生活を描いています。
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読んでて設定が似てると思ったのが、女性主人と若いメイドさんの漫画「シャーリー」。

絵柄も似てて、きれいです。
これの日本版という感じでしょうか。

表情乏しいハナの実直っぷりに、慌てる令子っていう関係が面白い。
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ときどき見せるハナの無の顔(一応これでも彼女なりに感情を表に出してるっぽい)。

ハナは遠縁の世話になった後は10才頃から山梨のお屋敷で女中をしていて、そこが令子の親戚宅だったため紹介で東京に来てるんですけど、学校には当然行ってはいないだろうし中々厳しい環境ですね…。
作中、ハナが東京から山梨の先輩女中たちに手紙を書いてるんですけど、読み書きなどもどうやって学んだんだろう。色々気になる。

時代設定が昭和初期で当時の生活の細かいことが丁寧に描かれているのも面白いです。
着物の仕立て方とか、ハナが初めて見るガスコンロに怯えていたり(私は圧力鍋が怖いのでちょっと気持ちがわかる)、現代とは違う生活様式が垣間見れます。

あと、今と比べると重労働であったろう家事を着物でやっていたのってかなり大変だろうなぁ、と。
着物が日常着だった頃は、いまほどきっちり綺麗に着こなすマナーもなかったらしいですけど、それにしたって特に女性は動きやすい格好ではないだろうし。

1巻は令子にハナを紹介した親戚のおじ様くらいしか男性は出てこないので、百合的にはとっても良いです。
ハナの女中の先輩2人や、令子が通うカフェの女性店主?など女性キャラも意外に出てきて、今後も話が広がりそう。
(カフェのみっちゃんが相合い傘の令子とハナを見送る表情に百合アンテナが反応したけれど、どうなんだろう…)
ハナの生い立ちは色々大変だけど、先輩女中さんに大切にされてたり暗い感じの話じゃないのも好みです。
私は女が女に大切にされてる話が大好きなので。
ただ令子が結婚指輪をしてるので、そのへんの訳ありな過去はこれからみたいです。

これは2巻も楽しみですね。
ちなみに一話がこちらから読めます。
comic-zenon.com