田舎で底辺暮らし

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宝塚をモデルにした群像劇「淡島百景」2巻の感想

WEB連載もされている淡島百景の2巻が発売されたので、Kindleで購入しました。

淡島百景 2

淡島百景 2

この漫画は宝塚の音楽学校をモデルにしていて、音楽学校の生徒やそれに関わる色んな人間たちの人間模様を描いてる漫画です。
華やかな青春ストーリーというより、昔の生徒たちの話も多くて割と人間臭い悲喜交交なテイスト。

この2巻では淡島出身の母娘三代の間に渦巻く愛憎がメインな感じで結構ヘビーでしたが、異性恋愛が主軸でない女たちの人生模様が色々と読めるので、その点でおすすめ。

これ、著者の志村貴子さんの他の作品から登場人物が出てきたりして作者のファンだと結構違う楽しみ方もできます。
2巻の冒頭では随分前の「どうにかなる日々」に収録されてるレズビアンを扱った話から、ちらと見覚えのあるキャラが出てきてびっくり。

あとは、1巻から引き続き「青い花」の上田さん。
青い花ではふんわりした雰囲気のいい人でしたが、こっちではそれなりに色んな葛藤が描かれています。
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左が上田さん。右は藤が谷から淡島に入学した上田さんの友人で、今は本科生の期待の星。
2人の関係、百合としてもなかなかいいのではないでしょうか。

宝塚を知らなくても全然問題はないんですが、知っているならもっと楽しめる感じ。
名作エリザベートから(笑)
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これで主人公の母親がすっかりハマる。

割りと泥臭い話も多いですが、色んな女性たちが出てくるし、主人公の今後もどうなるか楽しみなので、長く続いてくれることを祈ります。
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WEB連載はこちら。
webcomic.ohtabooks.com

ちなみに、淡島百景2巻の発売を記念して青い花もWEB連載が開始されています。
webcomic.ohtabooks.com

淡島百景 1

淡島百景 1

青い花(1)

青い花(1)