Twitterで朝日新聞のツイートを見かけて、「はぁ???」となった。
あなたの住むまちの議会に、女性議員がいたほうがいいですか? 女性議員が産休をとることをどう思いますか?
朝日新聞デジタルでアンケートを始めます。投票をお願いします→ http://t.co/mI4hrlc0zF
ご意見やご感想もぜひお寄せください ikiru@asahi.com
— 朝日新聞「男が生きる 女が生きる」取材班 (@Asahi_Wo_Men) 2015, 2月 24
なんじゃこりゃ…、と呆れ返ったが、サイトを見てみるとさらに酷かった。
アンケートを実施しているのが、こちらの記事。
「女性ゼロ」地方議会が2割超、ということで日本の女性政治家の少なさはこれまでも色々と指摘されている部分だが、そのことについてのアンケートだけれど、その質問内容と選択肢が本当にひどい。
以下がその質問と回答選択肢。
■質問その1
女性議員、いた方がいい? いなくてもいい?
自分の住んでいる地域の議会(都道府県議会や市区町村議会)に、女性議員がいた方がいいと思いますか?
選択肢
いた方がいい
いない方がいい
どちらでもいい
■質問その2
女性の立候補、応援する? 応援しない?
家族や友人など身近な女性が「選挙に立候補したい」と考えていたら、どうしますか?
選択肢
応援する
やめさせる
関わらない
■質問その3
女性議員の産休どう思う?
女性議員が産休を取ることについて、どう思いますか?
選択肢
よい
よくない
なんなのこれ…。
こんな馬鹿みたいなアンケートを実施して、何の意味があるのかわかんないけど、女性立候補者を「やめさせる」だの産休は「よくない」だの、女性が政治参加することに対する脅迫めいた選択肢を用意していて、驚愕した。
女性の部分を男性に置き換えれば、この質問のグロテスクさがよくわかると思う。
そして、男性に置き換えた質問などは絶対にされないという、ことも含めて。
問題提起の意図があるなら、女性議員がセクハラ被害にあうことについてや、女性議員の産休を差別する社会をどう思うか、っていう、問題の原因部分に踏み込んだことをなぜ問わないのだろう。
こういうアホみたいな質問が大手新聞社で堂々となされることそのものが、女性議員が誕生しにくい社会であるということを如実に物語っていると思う。
朝日新聞「不愉快になられたなら謝ります。考えるきっかけにしてほしかったのです」
誰か「私は女性ですがとてもいいアンケートだと思いましたよ(^^)クレーマーは気にしないで頑張ってください!」
— せもぽぬめ (@aisuzuki12) 2015, 2月 24
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